スマートフォンが常時発している電波を捉(とら)え、不審者の侵入防止などに威力を発揮するセキュリティーシステムを、東京のITベンチャー「Coorde7(コーデセブン)」が開発した。肌身離さず持ち歩くスマホの利便性を逆手にとり、電波の存在を可視化するセキュリティー対策として注目される。
同社CEOの河合成樹さんによると、「BE BARRIER」と名付けられたシステムで、8・5センチ×5・6センチの小型端末を部屋などに設置。端末の半径約30メートルの範囲に、スマホなど電子機器が発するWi−Fi(ワイファイ)やBluetooth(ブルートゥース)などの電波を検知する。
専用パソコン側で、普段から飛び交っている電波の種類をあらかじめ把握。スマホを所持した、まったく無関係の何者かが侵入してくると、普段と異なる「例外の電波」として検知する。こうして不審者の存在を知ることができるわけだ。
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