公開日:2012.06.28
負債総額が原則30億円以上の倒産企業および信用変動企業を掲載。
| (株)クリックベネフィット | [東京] 労務コンサルティング |
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破産申請へ / 負債総額 約3億円
~元社員になりすまし、銀行カードを詐取した疑いで社長が逮捕~
(株)クリックベネフィット(TSR企業コード:296691160、千代田区内幸町1-1-1、登記上:中央区銀座2-8-9、設立平成19年2月、資本金6499万円、佐藤真由美社長)は5月31日付けで事業を停止していたが、このたび事後を石橋克郎弁護士(中村法律事務所、港区赤坂1-9-13、電話03-3568-1835)に一任して破産申請の準備に入った。
負債総額は約3億円が見込まれる。
保険・労務・人事管理関連のコンサルティング業務に従事していた佐藤社長が経験をいかして設立した。企業や健康保険組合、医療機関などと提携し、社員の社会保険、労務、状況などを一元的に管理する「BENECAシステム」という独自の保健アウトソーシングサービスを展開していた。
事業モデルが注目され、ベンチャーキャピタルなどからも出資を受け、大手企業の健康保険組合などとの契約数も拡大、平成23年6月期には年商約1億2900万円をあげていた。しかし、システム開発やカスタマーセンター設置にかかる設備投資などの負担で資金繰りが追いつかず、取引先に未払いも発生するなど信用性も低下していた。
こうしたなか5月28日、佐藤社長が当社の元社員になりすまして金融機関からローンカードを騙し取り、現金を不正に引き出したとして窃盗と詐欺の疑いで逮捕される事態が発生。このため、今後の事業継続の目処が立たなくなり今回の措置となった。