この記事は平成28年5月1日~5月30日までのPV報告及び解析を記載、またそのあとに「ブログの面白さ」について言及する。
PV数は246606
解析ツールは今年3月13日から導入している『PTengine』を使用。アナリティクスやサーチコンソールと違って、キャプチャー画面をサイトに掲載しても規約違反にならず、かつそれらツールとの解析結果に差異が少ないことから活用中である。
今月は5月31日を残しているのであるが、31日ない月(2・4・6・9・11)の報告と数値の解析ににずれが生じてしまうことをさけるために、あえて30日での報告及び解析に踏み切った。それでも十分すぎるくらいの成果を上げることができたのではないかと満足している。
グラフ中に見える3つの山はSNS(はてなブックマーク)による拡散である。今月は3つの小~中規模のHITがあったことを視覚的に教えてくれる。従来よりも随分とはてブで拡散される機会は減ったが、それでも月のPV数を大きく下げるような要素には成り得なくなった。これはひとえに底力のお陰であろう。
サイトの底力
極端な話、サイトを半ば放置しても日に5000PVの担保があるので、それだけで月に150000PVを生み出すことになる。この「1日に5000PV」というのをサイトの底力と呼んでいる。
底力を上げるためには、継続した努力が必要である。かつて1日にこのような底上げをしてくれるようなアクセス数は誇っていなかった。それこそ、更新をしなければ500を割ってしまうかもしれないというような心細さの時期もある。サイトを開設して3か月目くらいだろうか。記事数もまだまだの時期である。
しかも、公開した各記事がどのタイミングで底力を押し上げてくれるかわからない。すぐにレスポンスのあった記事ならばSNSの拡散などで目に見えたPV増大がわかるのであるが、ブックマークが自分だけなんていうものは公開してしばらくはPVを生まない。で、「なんかアクセスがあるな」なんて気が付くのはだいたい数か月後の話なのである。
数か月である。即応性を求めて記事を公開しているユーザーにとってみれば気の遠くなるような話で、とても待てる期間ではないかもしれない。だが、半年以上このような様相を目の当たりにしてきた僕的には、公開した記事の反応がイマイチでも「いつか日の目を見るんじゃない?」なんて楽観視しながら次のコンテンツ制作に移行できるメンタルを身につけられたように思う。要は経験で、そういうことが体感的に解ってくると、ロングテールブログ戦略も安定した気持ちでできるようになるはずだ。
流入元は検索が6割弱
記事公開に対するレスポンスがほとんどないタイミングでは検索流入が9割を超えることがある。だが、月の延べで見てみると、意外とほかの要素がアクセス数に寄与していることが伺える。特にダイレクト流入に関しては侮れないものがある、25%以上を占めるからだ。毎度、見に来てくれる人には感謝の念がたえない。
ソーシャルははてなブックマークとツイッター関連で大半を占める。月に3回のホットエントリー入りでも、全体のPV数で見れば1割にも満たない。かつてここが5割を超える月があったことを考えると、いかにSNSに依存して初期のPVを弾き出していたかが明白である。そもそも、ブログ開設初期は底力が低いものだから、そうでもしないと月にうん十万などというPV数は得られないはず。
Gigagineさんはでかい。確か、2回ほど掲載してもらったのだが、それだけでもこのPV数である。かつてはその数字のみに着目して所感を述べていたところであるが、現時点で思うことは「信頼性のあるサイトから被リンクをもらえてよかったな」ということ。被リンクがSEO的に非常に大きな効果をもたらすものという認識が強くなってきたためだ。
以上、流入元についての解析結果である。ダイレクト流入はご存知の通り、その内訳については解析不能。
閲覧端末
7割がスマホまたはタブレットからの流入である。当然、収益も比例する。PCサイトをおざなりにして良いわけではないが、このような数字を目の当たりにしてしまうと、おのずとスマートフォンデザインのほうに腐心してしまうのは無理もない気がする。
各サイトでこの数字は違ってくるのだろうが、世間のサイトに対するアクセス方法というのは全体的にスマートフォンメインになっているのではあるまいか。PCサイトが5割を超えるようなサイトの構成や特性というものに興味がある。このようなユーザーはいるのだろうか。
PCデザインが凝ったものにできるのに対し、スマホサイトというのはどこか画一的で無味な印象を受ける。PVの7割がスマホであることを考えると、もっと扱いやすいスマホデザインを導入したいものなのだが、現在の構成でやれるだけのことはしているつもり。今後もスマホへの注力は惜しまずやっていきたい。
人気記事
TOPのiQOS記事は4月末にアメトーークで取り上げられてから流入数が1段階上がった。TV効果というのはメジャーな番組であればバズなんて比にならないくらいのPV増大を生むことが理解できた。
2番手のHSPも最近はTVで紹介されたり書籍が出たりなど、クローズアップされる兆しがある。今後もアクセスを生み続けることが予想できる。
3番手、4番手はSNSの拡散によるもの。一過性のPV数にしたって、月のPVランキングTOP5に食い込んでくるのだから、炎上狙いのPVゾンビの気持ちもわからんでもない。
5番目は実体験を交えて画像付きで気軽に綴った3か月も前のコンテンツが今頃になってアクセスを伸ばしてきたもの。これだから、いつ日の目を見るかわからないんだよなぁ。
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以上、サイトの解析結果。
最後に「ブログの面白さ」について触れ、記事を終わる。
ブログの面白さ
「面白い」って、主観でしかない。これは定規で図って「うん、これは面白い」なんてできないわけで。誰かの脳内で面白い変換して認定できれば面白いと「個人が」思うわけで、それを他人に全て当てはめることもできなければ、普遍的に共有できるものではない。誰かにとってAという記事が面白くても、また別の人にはそれは全然面白くない(興味がない)場合もあり、一概には言えないというわけ。
【TVタックル】ホリエモンとひろゆき氏に打ち負かされる弁護士たち(前半戦)
造形の深さであるとか、文章の巧みさであるとか、そういった部分をアドバンテージにして開始期間の浅いブログを名指しで嘲笑し、過去記事から言質を取ってケラケラと笑うのが巧者の振る舞いとは思えないし、それがのちの文化を醸成していくとは思えない。それに、そういう人たちが書いた記事がイコール「面白い」と自動的になるかと言えば、そんなことはない。ここらへんははてなの文化なのだが。
確かに、そういう人たちの記事は言葉巧みで文章構成も読みやすく、気づきになる記事は多いように感じる。ちょっと理屈っぽいけどね。だけれど、自分たちが絶対者であるかのごとき言動でニュービーを切って捨てるそのスタンスには賛同しかねるのよ。
勃興している世代がPVや収益を求めるからといって、それを悪の根源とするようなバイアスで食ってかかるのも不合理に感じる。僕ら新世代はPVが欲しくて、それは一種のブログアイデンティティーでもあるわけ。それを捨てて運営してても楽しくないのよ。だから自由気ままに「PV欲しいね」って言いたい。それって、なんの悪意もない、ブログを楽しむ気持ちのひとつの形なんだから。
PV収益を公開したり、それを獲得しようとしているブログだって、面白い記事は面白い。記事単位で見ればいいと思うよ。「この管理人はPV収益ゲバだから、この記事だって面白くないに決まってる」とまずは荒探しから始まるから、ネガティブな視点になってしまうのではないかなぁ。純粋に批判するのなら大歓迎なのだけど、「互助会」なんて一言残して去っていくのは、思考を放棄しているようにしか見えない。本当に考えてみてるのか、それとも考えることを放棄したのか。
僕はいわゆる「村」の人たちの記事も見ている。そして参考にさせてもらっているよ。やっぱりね、文章を書くのが上手いのよ。いうだけのことはあって、レベルが高い。なので、かつて僕のサイトに手斧を飛ばしてきたからといって「このモヒカンの記事は読まない」なんてふるいはかけない。自分の成長の機会を失するので、このようなバイアスはもったいないと考えている。
ベテランのおじさん方もさ、我ら新世代の思考を少しでも理解しようという姿勢を持っていただきたい。うちらはPV収益が欲しいという気持ちが根源にある人が多いし、それを気ままに綴ることでブログを楽しめる。別にネットの世界をPV収益濁にしようともくろむ悪の組織でもなんでもなくて、ただ楽しくやりたいだけなのです。
- ブログの面白さと巧みさは違う
- ブログの面白さは主観の域を出ない
- PV収益を扱うブログだって面白さはある
- ベテランの記事は確かに読みやすくて気づきになることは多い
こんなところ。