2月4日、送検された際の清原被告。執行猶予判決で久々に姿を見せることになるのか【拡大】
覚せい剤取締法違反罪に問われた元プロ野球選手、清原和博被告(48)に、東京地裁(吉戒純一裁判官)が31日、判決を言い渡す。覚醒剤使用事件の初犯は執行猶予となることが多く、閉廷後に清原被告が“謝罪会見”で姿を見せる可能性がある。しかし、複数の専門家は実刑判決の可能性を指摘。裁判官がどのような判断を下すか注目される。
(1)執行猶予
覚醒剤を使用した事件で初めて摘発された被告は、執行猶予判決を言い渡されることが多い。元東京地検特捜部副部長で衆院議員の若狭勝弁護士(59)は「執行猶予3年の確率が7割、4年が3割」。元検事の大沢孝征弁護士(70)も「末端の覚醒剤使用者には更生の機会を一回は与えるのが慣例。9分9厘、執行猶予がつくだろう。通常は3年だが、依存性が高く再犯の恐れがあると4年になる」と予測した。
このケースで注目されるのは、清原被告が肉声を届けるかどうか。3月17日の保釈時に発表した声明文で、「皆様の面前でお詫びしたい」と希望したが「警視庁から差し控えるようご指導をいただきました」ために断念したと説明。文の最後を「いつか機会をいただき、直接皆様に謝罪したいと切に願っています」と締めていた。執行猶予判決という区切りを得て“謝罪会見”を開く可能性は高い。