政府は30日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射する兆候があるとして、自衛隊にミサイル迎撃のための破壊措置命令を出した。航空自衛隊は同日夜、東京・市谷の防衛省内に地上から迎撃する地対空誘導弾パトリオットミサイル(PAC3)の配備を始めた。海上自衛隊は海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載のイージス艦を日本周辺海域に展開させる。
政府は3月に北朝鮮が「ノドン」とみられる弾道ミサイルを発射したのを受け、破壊措置命令を出していた。自衛隊は北朝鮮が発射した場合、2段構えで対処する。ミサイルが高さ100キロメートル以上の大気圏外を飛来する位置で、イージス艦に搭載したSM3が迎撃。命中しなかった場合、大気圏内に再突入した高さ数十キロメートルの段階で地上のPAC3で撃ち落とす。