コリア・タイムスは１審で元婚約者に２億１９００万ウォンを支払うように命じた判決が出た際、ケビン・ナと元婚約者は性的奴隷の形態として関係が始まったとした。たばこやアルコールをストレス解消のために使用しないケビン・ナは、ストレス解消の方法として性行為をしていたとした。

　今回の高裁判決はツアーに同行し、ケビン・ナを支えたことなどを踏まえ「賞金の獲得に貢献したと見なせる」と判断。損害賠償だけでなく財産分与請求も認め、米ツアー１勝のケビン・ナが得た賞金のうち１億６２００万ウォンを元婚約者に渡すよう命じた。

　ケビン・ナは以前からショット前のルーティンの多さによるプレーの遅さが指摘されていた。１４年のアーノルド・パーマー招待ではギャラリーからスロープレーに関するヤジが飛び、競技員に「どうにかして」と詰め寄ったほど。米ツアーではスロープレーが問題視され、スロープレーヤーの烙印は不名誉なこと。それだけにケビン・ナにとってはたまったものではないということだ。

　１１年のテキサス・オープンでは９番でブッシュに打ち込むなどし「１６打」という不名誉なスコアを出したこともある。

　１５年シーズンに２８２万ドル（約３億７３８万円）を稼いでいたケビン・ナにとって、賠償額は高くはないだろう。それよりも女性をないがしろにした悪評は高くついた？