税金でエンジョイライフ! 舛添都知事が問われているのはその「人間性」だあまりにセコくて、恥ずかしい

2016年05月30日(月) 週刊現代

週刊現代賢者の知恵

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都民の血税を使って贅沢三昧を繰り広げておきながら、いまだ地位にしがみつき、権力から離れようとしない舛添氏。確かにこれまでに発覚した問題はすべて、違法ではない。しかし言わずもがな、東京都知事という立場にある人間として、ふさわしい行いかといえば、議論の余地はない。

衆議院議員の江田憲司氏が言う。

「露呈した疑惑一つひとつがどうこうという問題ではなく、舛添要一という政治家の資質が問われていることに、本人は気づいていないんでしょう。有権者の疑惑の目は、人間としてどうなのか、というところにまで向けられている。信頼はもはや完全に失われているわけですから、早急に自ら身を処するべきです。

もともと永田町では、舛添氏の政治資金の使い方について疑問視する声が出ていました。国会議員時代から、彼の『倹約』は有名でしたからね。

だから今回、問題が露呈した後も『やっぱり』と思った議員は多い。今後、同様の問題が浮上する可能性も高い。そうなれば、完全に都政は停滞してしまいます。そうなる前に、早く辞めたほうがいい。いくら言い訳を繰り返しても、もう信頼は戻ることはないんですから」

息をするように公私混同

政治家以前に、人として恥ずかしい——。「家族旅行」に関する釈明会見でも、その人間性は表れていた。

東京都議会議員の柳ヶ瀬裕文氏が語る。

「私はすでに、『舛添都知事の辞職を求める書面』を知事室へ提出しました。会見では、『家族で宿泊したがそこで会議をしたから政務活動費である』と言い訳をしていましたが、ふざけるなという話です。正式な政務活動であっても、家族を同行させたことで批判を浴び、辞職した地方議会議員は少なくない。それを考えれば、舛添さんがやったことは明らかに『公私混同』であり、許されるものではありません。

たとえば、家族分の代金は自腹で払う方法もあるわけです。それすらしていないんですから、舛添さんはどう見ても確信犯でしょう」

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