韓日のHV代表、現代自「アイオニック」VSトヨタ「プリウス」

燃費性能や完成度はプリウスが上、実用性はアイオニックに軍配か

 また、エンジンとモーターを合計したシステム最高出力はプリウスが122馬力、アイオニックが141馬力。この差により、走行品質がやや異なる。

 プリウスは効率を最大限に高めるという目標のためか、時速40キロまで充電したバッテリーだけで走行するEVドライブモードを最大限活用する。燃料の使用をできるだけ抑えようとしているのだ。一方、アイオニックは燃費を気にせず、エンジンとバッテリーからエネルギーを集めて一気に放出する感じだ。

 燃費性能はプリウス、アイオニックともに優れているが、効率を高めることにより積極的だったプリウスが燃費の面ではやや勝っている。

 振動や騒音は、長年のノウハウを持つプリウスの方が少ない。ハイブリッドシステムを巧みに操る制御技術の面では、アイオニックよりプリウスの方が進んでいるためだ。

 乗り心地は両車ともほぼ同じだった。直進時の安定感とハンドリングはプリウスの方が優れているが、ブレーキ性能はアイオニックの圧勝だった。全体的に見て、駆動系の完成度においてアイオニックはプリウスに及ばないレベルだった。車体デザインやインテリアは好みが分かれるが、アイオニックの方がやや勝っているとの意見が多い。後部座席のヘッドルームはプリウスの方が余裕がある。

 どちらの車がより優れているのか、はっきりと勝敗を決めるのは難しい。燃費性能や完成度の面ではプリウスが勝るが、実用性の面では1000万ウォン(約90万円)ほど安いアイオニックが勝っているようだ。

イ・スンヨン・モーターマガジン編集長
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