韓日のHV代表、現代自「アイオニック」VSトヨタ「プリウス」

燃費性能や完成度はプリウスが上、実用性はアイオニックに軍配か

韓日のHV代表、現代自「アイオニック」VSトヨタ「プリウス」

 消費者の関心の高まりを受け、韓国でエコカーの販売実績が少しずつ伸びている。現在のエコカー市場では、エンジンとモーターを組み合わせて走行するハイブリッド車(HV)が主力だ。1月から4月までに韓国で販売されたHVは前年同期に比べ5323台増の1万7973台。日本のトヨタ自動車の「プリウス」と韓国の現代自動車の「アイオニック」が激しく争っている。

 4月1日から販売が始まったプリウスは1カ月で358台売れ、ハイブリッドセダンの代名詞としてのパワーを見せつけた。同月の輸入車販売ランキングでも8位に入った。一方、アイオニックの販売台数は前月比39.6%減の755台となった。両車の特徴と購入時に考慮すべき事項を紹介する。

 プリウスはトヨタの新たなクルマ作りの手法「TNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー)」が適用されている。フレーム構造をゼロから変えてボディーのねじり剛性を約60%向上させ、高張力鋼板の使用範囲も広げた。バッテリーの位置を後部座席下に移して車体の重心を下げ、リアサスペンションをダブルウィッシュボーン式に再設計した。

 アイオニックも、現代自の初のエコカー専用プラットフォーム(車台)で生産される。超高張力鋼板を53%使用してボディー剛性を高め、ボンネットやトランクのドアにアルミニウムを使用して軽量化した。バッテリーの位置はプリウスと同じ後部座席の下だ。リアサスペンションはマルチリンク式。両車とも、ボディー剛性と重量配分に重点を置いて開発された。

 プリウスは出力専用、充電専用となる二つのモーターと排気量1798㏄の直列4気筒ガソリンエンジンを組み合わせ、パワーコントロールユニットを小型化してトランスアクスル直上搭載した。ニッケル水素バッテリーを使用する。アイオニックはプリウスの特許を避けて開発する必要があったため、ハイブリッドシステムの構造が異なる。充電・出力用のモーター1個と1580㏄のガソリンエンジンを組み合わせ、6速デュアル・クラッチ・トランスミッションを搭載している。リチウムイオンバッテリーを使用する。

イ・スンヨン・モーターマガジン編集長
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 韓日のHV代表、現代自「アイオニック」VSトヨタ「プリウス」

right

関連ニュース