オーソドックスな画面構成で直感的に操作できる、画像の“注釈追加”ソフト。スクリーンキャプチャ機能も搭載し、必要な画像をその場で取り込み、説明を加えることができる。「iPhotoDraw」は、テキストや矢印、吹き出しなどを使い、画像にキャプションや台詞、部分拡大画像などの“注釈”を追加できるソフト。簡単に操作でき、軽快に動作する。画像の一部にピクセレーション（モザイク）やブラー（ぼかし）をかけたり、画像上に縮尺を配置し、画像上での距離を測定したりすることも可能。ユーザの追加した注釈はXMLファイルに分離保存され、オリジナルの画像が損なわれることはない。JPEG/BMP/PNG/TIFF/GIF形式の画像に対応する。
画像に追加できるのは、
- テキスト
- 直線、矢印
- 多角形（十字、台形、雲形、星形のほか、任意に頂点を設定した多角形など）
- 四角形（角丸、一部角丸、角切り落としなど）
- 円形（だ円、扇形、弓形、半月形など）
- 吹き出し（円形、だ円形、四角形など）
- 画像上の二点間の長さ寸法
- ブロック矢印（フローチャートでなどで用いられる箱形の矢印）
などのオブジェクト。多彩なオブジェクトを利用して注釈を追加し、画像をよりわかりやすく加工できる。テキストのフォントやサイズ、色、スタイル（太字、イタリック、下線、取り消し線）などは好みでカスタマイズすることが可能。図形では、線（輪郭）の太さや形状（実線、破線、一点鎖線など）、色や透明度を指定できるほか、シャドーやグローなどのエフェクトを適用することもできる。サイズや形状の変更はマウスドラッグで簡単に行える。さらに、別の画像を読み込ませることもでき、例えば「画像の一部の拡大図を吹き出しで補足的に表示する」といったことができる。
ツールはそのほかにも、
- スタンプ（数字とアルファベットをカウントアップで追加できる）
- ウォーターマーク（クレジット（C）や任意の記号、図形を挿入できる）
- ブラー
- ピクセレーション（モザイク）
といったものを搭載。画像全体にセピア、グレースケール、エンボスのエフェクトを適用することも可能だ。スクリーンキャプチャ機能もある。キャプチャ範囲はフルスクリーン、指定ウィンドウ、指定範囲などから選択することが可能。キャプチャ画像をクリップボードに直接コピーしたり、キャプチャを遅延実行したりすることもできる。
ユーザが追加した注釈はオリジナルの画像ファイルに描き込まれるのではなく、別に生成されたXMLファイルに保存される。注釈が含まれた状態の画像をエクスポートすることも、もちろん可能だ。