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おさんぽみるく

実はドックフードはうまい

【世紀末自転車盗難サバイバルガイド】速攻でパクれそうなチャリの特徴教えます。

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現在に至るまで、尽きる事のない「自転車泥棒」

自転車泥棒は大きく分類して2種類存在する。乗り捨て泥棒と業者と呼ばれる奴ら。乗り捨て泥棒はその名も通り、「ちょっと借りるつもりで」他人の自転車を盗む奴ら。彼らのターゲットは「盗難防止が緩い、ボロくて盗んでも大丈夫そう」という。どちらかといえば問題は業者の方であり、彼らのターゲットは高額なロードバイク。日々ユーザーの周辺を調査し、期を見て盗難にかかる計画犯である場合がほとんど。盗難にあったロードバイクの殆どはバラバラにされた上で、ネットオークションや海外に流されている。

残念なことに路上に駐輪された自転車はすべて、常に狙われていると思った方がいい。盗まれたくなければ自転車から降りないことが一番なのだが。

街で見ました。それ確実にパクられます

自転車を停めていたところに切られたワイヤーだけが残っていたのを発見した時のショックは今でも忘れられず、初めて買ったクロスバイクは鍵のかかった状態で、目の前から軽トラに載せて持っていかれました。この犯行の一部始終がコンビニの防犯カメラに録画されており、警察官にも見てもらいましたが自転車は戻ってきませんでした。路上の駐輪はもちろん、どんなに人通りの多い場所、明るい場所でも関係なく最近では公営の有料駐輪場や監視員のいる地下駐輪場でも問答無用で窃盗団の餌食となっています。適正な鍵を、適正な場所にかけることが、最強の防御となることをよく認識しておくべし。以下、筆者が街で見た絶対にパクられるヤバイ停め方など。

スタンドアロン

残念!それ担いで持って行かれます!10kgくらいなら担いで持っていけば余裕っしょ。必ず地上の建造物とカギを掛けるべし

残念地球ロック

地球ロックで安全に見えても前後ホイールにロックが無い。柵のボルトを抜かれる可能性もアリ、支柱に長いワイヤー錠でまとめて固定するべし

渋谷ボムスタイル

なぜか渋谷でよく見る留め方。電柱は友達。でもステムを抜いちゃえば余裕でパクれるっす

いわゆる放置

ロック掛かってるんですけどあっという間に担いで持って行かれますね。気をつけましょう

フロントがお留守

最低ですね。有料駐輪場で一番パクられるパターン。慣れてる人なら5秒でフロントホイールを外して担いでいきます。あとカギが細すぎます。死ねばいいのに

そんなわけで愛車を守るために自転車の停め方とロックの使い方を確認しておきましょう。

フレーム・前後輪はセットで地球ロック

まず、駐輪の鉄則中の鉄則「地球ロック」ガードレールや道路標識などの構造物と自転車本体とをロックで結びつけてしまいましょう。大地は偉大なり。ただし他人の私有地の構造物に留めないこと。(進入禁止ポールや消火栓など)当たり前だけど怒られますので。あとはくれぐれも邪魔にならないように。

そしてスポーツ自転車に装備されているクイックリリースなら簡単にホイール外すことができてしまいます。それこそ慣れている人ならば10秒も掛からずにホイールを脱着が可能。スポーツ自転車のホイールは高いものでうん十万円と、オークションや中古屋にも転売しやすいので泥棒の大好物。フレームだけ残してホイールだけパクられるケースも多々あります。それを防ぐためにも前後輪のホイールもフレームと合わせて地球ロックしてしまいましょう。

地球ロックをするために、鍵にはある程度の長さが必要です、駐輪する場所によって必要な長さが異なりますが、100センチあればいろいろな場面で対応できるためおすすめです。そしてカギはできるだけ頑丈なものを!

BORDO LITE 6050 BLACK

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そのカギ大丈夫ですか

日本で多くの人が使っているビニールコーティングされたワイヤー錠のほとんどは、ロックのうちに入りません。たとえ専門のロードバイク店で売っていたとしても・・・ワイヤー錠は100円ショップ級のプライヤーやペンチなどでも簡単に切れてしまうからです。コンビニで買い物をする5分程度なら「ないよりまし」くらいの防護力でしょうか。

比べてチェーンは針金を束ねたワイヤーよりは上ですが、これもチェーン断面が細いものや金属がチープなものは「地面をテコ」にして柄の長いボルトクリッパーで一瞬で切れてしまいます。ただし鍵を高い位置でかけることで、地面に鍵がつかなくなれば体重を使って切断されることを避けることができますのでカギは高い位置で掛ける。これだけは覚えておいてください。

施錠後にもう一度確認

鍵をかけたはずなのにちゃんとかかってない場合や、鍵の抜き忘れ、駐輪ラックに地球ロックしたはずが駐輪ラックにだけ鍵をかけてフレームがロックされていない状態になるなど、うっかりミス。鍵をしても、自転車を離れる際にはきちんとロックできているか毎回確認をすることが大切です。

・鍵が輪状になって持ち運びされない状態か

・鍵を抜き忘れていないか

・地球ロックしたものが動かないか

今回はカギの掛け方について書きましたが、GPSをつけようが頑丈なカギをつけようが絶対に安全というものはないので、自転車の盗難を防ぐ基本中の基本は「どんな時でも鍵をかけること」。その上で少し気を配れば何倍も安全です。言っておくと無施錠車がなんといっても一番被害にあいますし、盗難にあった時のために盗難保険に入っていたとしても、鍵をかけずに盗難に遭った場合は保証外になりますので、その点も肝に命じるべき。FacebookやTwitterでどんなに注意喚起をしても、残念なことに路上に駐輪された自転車はすべて常に狙われていると思った方がいいですね。盗まれたくなければ自分で防衛する以外に手段はないでしょう。