専門家
原発が壊れた時に宮城県にいました。大丈夫とはいわれてるようですが、福島や宮城で、新生児や子どもに甲状腺癌が増えると思われますか?
また、ひまわりがセシウムを吸収するといううわさがあったみたいですが、実際どうなんでしょう?
専門家
自信あり
1.
いま報道されている被曝の量からして、統計的に検出可能な程度には増えないと思います。甲状腺癌に限らず、今のところはあらゆる癌で同様です。
日本医学放射線学会は地震後のかなり早い段階で、「今回の福島の事故で予測される線量率では、今後100万人規模の前向き研究を実施したとしても、疫学上影響を検出することは難しいと考えられている。」と公式に表明しています。私も同感です。
http://www.radiology.jp/modules/news/article.php?storyid=931
もちろん「癌が増えた」と騒いでいる報道とか記事が今でも既にいっぱいあることは認識していますが、今のところは専門家から見て話にならないものばかりでして。
2.
植物の専門家ではないし、興味もなかったのでどの程度吸収するのかの論文も探していません。が、何にせよそれで除染するのは現実的ではないでしょう。悠長にひまわり植えるくらいなら、土ごと入れ替えたほうが早いです。
投稿日時:2012-08-21 22:47:16
私は毎年のように病院で放射線を浴びています。
レントゲン検査1回で5枚くらい撮られました。
CTもしました。
質問:
ここ6年で、レントゲン20枚、CT2回、程やりました。
CTは、胸と頭で部位が違いますが、
レントゲンは、主に腰~肺~首の各部位です。
先生は、検査はした方が良い、放射線を浴びる危険より、
病気があるかを確かめる方が有意義だ、みたいな事をいいます。
それは分かりますが、私のこの6年間の線量は、
全然、問題ないでしょうか?
今後も、不調を訴える事になると思うんですが、
このペースで受けて続けても大丈夫でしょうか?
このペースだと危険ですか?
専門家
自信あり
・検査内容の詳細や質問者の年齢が分からないので大変におおざっぱですが、このレベルなら、将来、被曝のせいで追加で増える癌のリスクが1%を超えることはまずありません。多分それより更に1桁少ない付近のどこかでしょう。
・レントゲン20枚は回数としては多く感じるかもしれませんが、それ全部あわせても、大まかにCT1回分くらいの線量にしかなりません。
・「0.1%くらいの癌死亡リスク上昇がどのくらい怖いのか」についての解釈は慣れないと難しいと思いますが、「CTでの被曝がなくても人は約30%が癌で死亡するところ、それが30.1%になる程度」とよく説明されます。
実際は、被曝前の「30%」という値自体がおおざっぱな見積もりであり、人により、環境により、全然違ってきます。例えば喫煙者なら元々30%でなく45%かもしれませんし、医学がちょっと発達したり国民の食生活がちょっと変わったりすることで、10年後には28%や34%に変わっていきます。
・そんなわけで、質問者の程度であれば、「CTの被曝を気にするより、今の症状を確実に診断し、体調を改善して症状のなく気持ちの良い日常を送れることの方がずっと有意義だ」という担当医の意見が、妥当なのでしょう。
・現実には、6年間ということなら、質問者の10倍くらいCTを受けている人はたくさんいます。また、たった1回で質問者が6年間で受けた総計より更に多い被曝を受けるような検査は、病院ではたくさんやられています。もちろんこれらの人は必要性があって受けているわけですが、必要性がある限り、今の10倍の被曝だろうと、CTが危険すぎるとは見なされません。
投稿日時:2012-08-19 16:07:49
放射線によるがん治療は限局癌が中心で、したがって生存率も非常に高いと認識しています。
IMRTや陽子線など新しい技術が登場していますが、もうこれ以上の技術革新は必要ないのではと
考えてしまいます(既存技術で十分に奏功率が高いので)。いかがでしょう?
専門家
自信あり
小さな脳転移や初期喉頭癌のように、既存技術だけでかなりの局所制御率を達成できる場面があるのは事実ですが、そういう幸せな場面ばかりではないです。
放射線治療のうちかなりの部分に、脊椎転移への緩和照射、他の治療に耐えられない人への姑息照射、手術で取り切れない多発病変への照射、といったものが含まれます。だからちょっと最初の認識は違うかな、と。
IMRTも陽子線も、標的の周囲の臓器への不要な被曝を減らすことで、合併症を減らしつつ標的病変により多くの線量を与える、という意義があり、メリットがあること自体は間違いないです。
投稿日時:2012-08-19 15:20:15
同業者から見た近藤誠センセの評判って、実際のところどうなんですか?
放射線科医って、本当のとこ抗がん剤や手術より放射線治療が一番って内心では思っている?
専門家
自信あり
1.
近藤先生はところどころでは良いことも言ってるのですが、敢えてセンセーショナルに書きすぎたり、時々すごく変なことを言っちゃったり、凄く古い世界観で医学界を批判したりして、それでも専門家以外は騙されちゃう…という感じ。ちょっとついて行けない。
2.
そんなこと思ってないです。手術が絶対的に良いケース、抗がん剤が絶対的に良いケース、放射線治療が絶対的に良いケース、いずれもあり、それは癌の種類や進行具合によって千差万別です。
自分が医者ですらなかった数十年前がどうだったのかまでは知りませんが、今の時代は手術、化学療法、放射線療法のそれぞれの成績と限界を見極め、外科・内科・放射線科医が互いに協力してやっていくもんだ、という認識が浸透してると思います。普通の病院なら。
投稿日時:2012-08-19 15:10:12
専門家
自信あり
専門家
自信あり
専門家
自信あり
福島第一原発の事故関連で報道されている放射線の危険性について、どう思われますか?
レントゲン1回分だから安全と言われたり、○○ベクレルは健康に影響がないと言われたり、専門医の方からするとどうなのでしょう?
専門家
自信あり
一部の作業者はともかく、一般市民レベルは、報道されている被曝の桁が小さすぎ、健康に影響があるとかないとか議論するのも実感が湧かないレベルです。
過去に何十万人と疫学調査されて検出できた最も小さな影響より、更に遥かに小さい世界なので。
普段我々は、検査で一瞬で100mSvくらい被曝させるとか、放射性物質を1000000ベクレルくらい注射して画像検査するとか、普通にやってます。
たとえて言うなら、経済学者が「こども手当毎月10円で経済は上向くか」「消費税0.01%アップで消費は減速するか」とか問われている感じ。
もちろん福島でも、本当は0.01%くらい放射線による死亡が増え、被曝のせいで数日くらい平均寿命が縮んだかもしれないので、「絶対に影響がない」と言い切るのは良くないです。
が、医学の発達(放射線治療や放射線検査の技術革新も含む)や、都道府県毎の生活習慣の違いや、国の経済的豊かさの推移の方が遥かに大きい影響を及ぼすので、そこまで細かい放射線の影響は永久に検出できないし、個人的にも大して興味ない感じ。
投稿日時:2012-04-07 18:08:55
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