ドイツ南西部で洪水 3人死亡 「アウディ」も浸水

ドイツ南西部では、大雨の影響で洪水が発生し、これまでに3人が死亡したほか、自動車メーカー「アウディ」が浸水によって工場の操業を停止するなど影響が広がっています。
ドイツでは、南西部のバーデン・ビュルテンベルク州を中心に、29日から30日にかけて大雨となり、各地で洪水が発生しました。洪水によって大量の土砂や流木が住宅の窓や扉を突き破ったり、車がつぶれたりして、大きな被害が出ています。
地元の州政府などによりますと、これまでに、救助活動に当たっていた消防隊員や、大量の水が流れ込んだ地下駐車場から逃げ遅れた男性など3人が死亡しました。
この洪水の影響で、ドイツの自動車メーカー「アウディ」は、南西部のネッカースウルムにある国内第2の工場が浸水したため、30日朝から、操業を完全に停止しています。
ドイツでは、28日にも西部の州でサッカー場に雷が落ち、試合に参加していた子どもたちや審判などがけがをしていて、気象当局は、引き続き大雨や落雷への警戒を呼びかけています。