民進党静岡県連は二十九日夜、静岡市内で常任幹事会を開き、次期衆院選の静岡１区総支部長に弁護士の青山雅幸氏（５４）を選ばず、党本部に公認候補として上申しないことを決めた。ただ、１区総支部は青山氏を総支部長に選んで県連に上申している経緯から、県連の決定に納得せず、党本部との直接協議を含めて早急に対応を検討する方針だ。

　複数の関係者によると、県連会長の榛葉賀津也参院議員が上申見送りの理由について、青山氏が中部電力浜岡原発の廃炉などを求める裁判の原告側事務局長を務めていたことから「連合の支援を受けられない」と説明した。

　１区総支部の候補者選考委員を務める市議と県議が採決に反対して退席。残った役員による採決で全会一致となった。