多様なタクシー運賃の在り方は 新制度検討へ

多様なタクシー運賃の在り方は 新制度検討へ
多様なタクシーの運賃の在り方について話し合う国土交通省の検討部会が開かれ、利用が集中して忙しいときは運賃を割り増ししたり、乗車する前に運賃を確定させたりする、新たな運賃制度について検討を進めていくことになりました。
国土交通省はタクシーの利用を促すため、新たなタクシーの運賃制度について、有識者を交えた検討部会を設けて議論を進めています。
24日の会合では、スマートフォンが普及してアプリを利用した配車サービスが広がるなど、かつてと環境が大きく変化している状況を踏まえ、国土交通省側から新たな運賃制度の案が示されました。
具体的には、天候や時間帯によってタクシーの利用が集中する際は、割増運賃を設定できるようにすることや、過去の運行データを基に客が乗車する地点から目的地までの距離と時間を予測することで、事前に運賃を確定すること、また、利用区間や利用時間帯などを限定して割安な定期券を発行することなどとなっています。
会合では、利用が少ないようなときは運賃を割り引くような制度も検討すべきではないかといった意見が出されたということです。
検討部会では今後、示された案を中心に、ことし9月ごろをめどに効果や課題について取りまとめ、新たなタクシーの運賃制度の検討を進めていくことにしています。