ラグビーW杯の経済効果は2300億円超と試算

ラグビーW杯の経済効果は2300億円超と試算
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3年後に日本で開かれるラグビーのワールドカップの経済効果は、観戦に訪れる人が会場となる12の都市で宿泊や飲食などにお金を使うことなどから2300億円余りに上るという試算がまとまりました。
ラグビーのワールドカップは3年後の2019年秋に東京や岩手県釜石市など国内12の都市で行われます。去年開催されたイングランド大会では日本が優勝候補の一角の南アフリカに逆転勝ちし、歴史的な勝利を挙げたこともあり、どれぐらいの経済効果があるのか、日本政策投資銀行が試算をまとめました。
それによりますと、開催期間中試合の観戦に訪れる人は、過去世界で開催されたワールドカップの観客数に最近の国内でのラグビー人気の高まりを考慮して計算したところ、全48試合の合計で延べ200万人に上るということです。このうちおよそ41万人は海外からの観客だと想定しています。
そして、開催地を訪れる観客が宿泊や飲食などにお金を使う直接的な効果に加え、新たな雇用が生まれることで所得も増え消費活動が活発になる効果も期待できるとして、全体の経済効果は2330億円に上るとしています。
日本政策投資銀行の嶋津祐一さんは「海外から訪れた観客が、その地方のファンになりリピーターになれば、その経済効果はさらに拡大する」と話しています。