ウクライナ東部で戦闘 政府軍兵士7人死亡

ウクライナ東部で政府軍と親ロシア派の戦闘が起き、政府軍の兵士7人が死亡しました。政府軍の1日の犠牲者としてはこの1年間で最悪となり、ウクライナ情勢については26日開幕するG7伊勢志摩サミットでも意見が交わされる見通しです。
ウクライナ東部の中心都市ドネツクの近郊などで、23日から24日にかけ、ウクライナ政府軍と親ロシア派の間で激しい砲撃戦がありました。
ウクライナ国家安全保障・国防会議のトゥルチノフ書記は24日、地元メディアに対し、この戦闘で政府軍の兵士7人が死亡し9人がけがをしたことを明らかにし、「政府軍の1日の犠牲者としてはこの1年間で最悪となった」と述べました。そのうえで、トゥルチノフ書記は「この挑発はロシア指導部の責任だ。紛争の平和的解決の実現を妨げている」と述べ、親ロシア派を支援するロシアを厳しく非難しました。
ウクライナ東部では、政府軍と親ロシア派が去年2月に停戦することで合意しましたが、今も散発的な戦闘が続くなど合意は守られておらず、和平の実現に向けた政治プロセスも進んでいません。
26日開幕するG7伊勢志摩サミットでは、ウクライナ情勢やロシアへの対応についても意見が交わされる見通しです。