“米軍機が旅客機と衝突の危険性” ロシアが米側に抗議

“米軍機が旅客機と衝突の危険性” ロシアが米側に抗議
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ロシア国防省は、日本海上空のロシア側の管制区域内でアメリカ軍の偵察機が、日本からヨーロッパに向かっていた旅客機に異常接近し衝突する危険性があったとして、アメリカ側に抗議したことを明らかにしました。
ロシアのインターファクス通信は22日、日本からヨーロッパに向けて日本海上空を飛行していた「KLMオランダ航空」のボーイング777型機と「スイス・インターナショナル・エアラインズ」の旅客機2機が、国籍不明の航空機の異常接近を受け、高度変更を余儀なくされたと伝えました。
旅客機が異常接近を受けたのは、ロシア側の管制区域内で、ロシアの管制官が国籍不明の航空機に呼びかけても応答がなかったため、2機に高度の変更を指示したとしています。
これについて、ロシア国防省は23日、地元メディアに対し、アメリカ軍の偵察機RC135が当日、ロシア国境に近い日本海上空で偵察飛行をしていたことを特定し、モスクワにあるアメリカ大使館の駐在武官に「旅客機と衝突する危険性があった」と抗議したことを明らかにしました。ロシア国防省によりますと、アメリカ軍の偵察機は応答装置を切ったまま、旅客機が利用する高度を飛行していたということで、アメリカ側に、再発防止を強く求めたとしています。