著者:心屋 仁之助さん
この本は、「トランクひとつのモノで暮らす」の様子を見るためにぷらっと入った本屋さんで目に留まり、購入しました。
▽ちょうどこんなブログを書いたあとだったので。
まさに感じていたことだったので全体的に共感しつつ、まだ私が振り切っていない部分まで踏み込んだ著者の体験談からは大いに希望をいただきました。
3行でわかる本の内容
頑張る生き方をしてきた人にとって、正反対とも言える成功法則。
好き勝手に生きることで自分を中心に幸せが広がるなんて不思議ですが、読むと納得。
「好きなこと」すらわからない人には、それを見つける方法も提示。
この本は誰におすすめ?
- 頑張り疲れてる人
- ガマンして生きてる人
- やりたいことをやれてない人
- 「サラリーマンだから無理」とか思った人
- 好きなことがわからなくなりつつある人
- 「正しいこと」にこだわりがちな人
- 「好きなこと」と「ラクなこと」の違いを知りたい人
- 楽しく仕事がしたい人
私が注目した3つの言葉
1.下りのエスカーレーターで上ろうとする人たち-29ページ
5年前の私のことだな、と思いました。
嫌なことを我慢することが成長につながると思っていました。
苦痛に感じることが、自分を鍛えると思っていました。
それも一理あるとは思いますが、あまりにも効率が悪い。
まさに「下りのエスカレーターを上ろうとしていた」感じです。
隣に上りのエスカレーターがあるのに「ラクしてはいけない」という呪縛にとらわれて。
この本の中には、どうしてそういう思考になってしまうのか、という理由も書かれています。
2.働いてお金を稼げば遊べるのではなく、遊ぶからお金が入ってくる-101ページ
過去を振り返ってみると、本当にそうでした。
イヤイヤがんばったことよりも、面白いから無我夢中でやったということのほうが大きなお金を生んでいます。
不思議ですね。
たまに休みなしで寝る暇を惜しんでがむしゃらに働いて大きな成果を出している人がいます。
はたから見たら「つらそうなのにがんばっててえらいなあ」って思うかもしれませんが、あれはきっと違いますよ。
本人にとっては、完全に快楽です。
マラソンで長距離走るのってつらいけど、それでも好きだからやるじゃないですか。
あの感覚に近いと思います。
3.未来の心配のために、今を犠牲にするな-204ページ
「好きなことがない」とか「好きなことができない」とぼやく人の中には、先回りして未来に起こることを心配して行動に移せない人がいます。
でも前にも言いましたが、心配事は起きたときに考えればいいのです。
考えれば考えるほど、リスクは無限に思いつきます。
やるしかないんですよね、本当にやりたいことなら。
こんなことも書いてありました。
「かわいそうな私」でいることがあなたの好きなこと
だって「かわいそうな私」でいなければ、私の存在価値はなくなってしまうのですから。この私が幸せになってしまったら、「かわいそうな私」が困るのです。
表面的な願いの奥にある深層心理が、幸せになろうとする自分のじゃまをするんですよね。
これについては「嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え」を読んだ方はピンとくるのではないでしょうか。
この「裏の気持ち」から脱出するヒントが本の中に書かれています。
この本から取り入れたいこと
「頑張らなくても、自分には価値があると信じてみる」
私は逆の「がんばらない自分には価値が無い」と思って長らく生きてきました。
だから、これができたら、好きなこと「だけ」で生きていける気がしています。