たい平、目を潤ませ決意!24時間TV走る
2016年5月30日6時0分 スポーツ報知
たい平は目を潤ませながら「僕では力不足ということは重々承知の上ですが、一生懸命走ろうと思います」と力を込めた。約1か月前にオファーを受け、挑戦することを決めた。そこには3つの思いがあった。
〈1〉「笑点」への思い 51年目を迎えた番組を走りで盛り上げたい。
〈2〉桂歌丸への思い 5月22日の放送で司会を勇退した大先輩へ感謝の思いを伝えたい。
〈3〉林家こん平への思い 2004年8月の「24時間テレビ」の生出演直後に倒れ、体のしびれや発声障害などを起こす難病「多発性硬化症」を発症してリハビリ中の師匠。同年12月にこん平の代役として「笑点」に出演し、06年5月から正式メンバーになったが、現在も師匠の代理として出演している。今年の正月にこん平が「今年は高座に復帰するから」と話したのを聞いたそうで、「弟子として頑張る姿を見せたいと思った」。
中学3年間と高校1年までバレー部だったが、ここ30年近く本格的な運動はしていない。体重は入門した頃より20キロ増え、現在74キロ。床をたたいて花火の音を実演する「人間花火」のネタで右ひざを痛め、サポーターが欠かせない。「正座ができなくなったら本業の落語に影響が出る。不安はあります。65キロまで落とさないと」。大好きなお酒も「ほどほど」に、ゴールの日本武道館を目指す。
◆林家 たい平(はやしや・たいへい)本名・田鹿明。1964年12月6日、埼玉・秩父市生まれ。51歳。武蔵野美術大卒後の88年、林家こん平に弟子入り。92年に二ツ目昇進し、93年にNHK新人演芸コンクール優秀賞受賞。2000年に真打ち昇進。特技はものまね、イラスト。