「自立心」など10項目 幼稚園で身につけて

「自立心」など10項目 幼稚園で身につけて
幼児教育について文部科学省の審議会は「自立心」や「規範意識の芽生え」など、幼稚園で身につけてほしい10の項目を新たに定めて、園児一人一人について、小学校に記述式で伝える案を示しました。
幼児教育についてはこれまで幼稚園から小学校に何を引き継いでいくのか明確な基準はなく、双方が学習指導要領で一定の基準を示すよう求めていました。
中教審=中央教育審議会が指導要領の改訂に向けて検討を進め、30日開かれた幼児教育の専門部会で、「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」として、10の項目を新たに定める案を示しました。
示された項目は「自立心」や「協同性」、「道徳性・規範意識の芽生え」、「数量・図形、文字への関心」などで、このほか、地域社会との関係を重視して「社会生活との関わり」も加えられています。案では、これらの項目をもとに担任の教諭が園児一人一人について、作成が義務づけられている「指導要録」に記述式で記載し、小学校に引き継ぐことになっています。
中教審は今後、専門部会で小学校との連携について議論を深め、来月中に方針をまとめることにしています。

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