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【首都スポ】

関東大学サッカー 明大・木戸が復活弾! 4発快勝で首位キープ

2016年5月30日 紙面から

明大−国士舘大 ゴールを決め丹羽(中央)と抱き合って喜ぶ木戸。左は土居=多摩市立陸上競技場で(河口貞史撮影)

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◇明大4−2国士舘大

 明大の「10番」が復活ゴールを決めた。第90回関東大学サッカーリーグ戦(東京中日スポーツ後援)は29日、各地で第9節最終日の1部2試合、2部2試合を行い、1部では前節まで首位の明大が国士舘大を4−2で破り、首位をキープした。背番号「10」のFW木戸皓貴(3年・東福岡)が昨年8月の右膝前十字靱帯(じんたい)断裂から復帰4試合目で、今季初ゴールを決めた。法大は2−1で流通経大に逆転勝ちし、3位を守った。

 試合後のロッカールーム前。記者に囲まれるなり、木戸は目尻を下げ、言った。

 「ホッとしました…」

 昨年8月10日、総理大臣杯全日本大学トーナメント2回戦(対北海道教大岩見沢校)で右膝に大けがを負ってから、復帰4試合目。昨年6月15日の専大戦で挙げた決勝点以来、350日ぶりにゴールネットを揺らした。前半のうちに、3点リードから2点を返されて迎えた後半26分。右サイドからMF道渕諒平(4年・仙台ユース)からのパスを受けると、背番号「10」は癒えた右足を軸にして左足を振り抜いた。

 サッカー人生で、今回のような長期離脱は初めて。最初は事実を受け入れられなかったという。走れるようになるまで約半年。明大の仲間や、本人と同じくらいに残念がっていたという両親の支えに報いようと、「感謝の思い」を胸に「強くなろう」と思い、完全復帰の日を待った。

 明大のリーグ優勝は2010年が最後。昨季は王者・早大に2敗し、勝ち点1差で2年連続の2位に甘んじた。木戸も負傷前の一戦で途中出場し、敗れた。次戦(6月5日)はその昨季王者が相手で、センターバックには高校時代の同期、熊本雄太がいる。

 「楽しみな一戦です。(早大は)いろんな意味で燃えていると思うので。負けるのは相当悔しいです。上級生が危機感を持ち、下級生に落とし込まないと、絶対に同じことを繰り返してしまいます。明治(の選手)はその自覚を持っていると思うので、プラスアルファで経験者が責任感を持ち、きょうの勝ちを意味のある勝ちにするために、次は勝たないといけません」。3年生FWは、エースナンバーを背負うにふさわしい風格を漂わせ、打倒早稲田を誓った。 (関陽一郎)

     ◇

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