表、３１位だったけど…たなぼたＶ　強風のため最終Ｒ途中で中止

　女子ゴルフのリゾートトラストレディス（徳島県鳴門市のグランディ鳴門ＧＣ３６＝６５２４ヤード、パー７２）最終ラウンドは２９日、強風のため途中で中止になった。大会は３６ホールに短縮され、前日まで通算９アンダーで単独首位に立っていた表純子（４２）＝中部衛生検査センター＝が今季初優勝でツアー通算５勝目。規程により７５％に減額された優勝賞金１０８０万円を獲得した。成田美寿々（２３）＝オンワードホールディングス＝とＰ・チュティチャイ（タイ）が２位。イ・ボミ（韓国）は４位で開幕戦からの連続トップ１０入りをツアー記録タイの８試合に伸ばした。

　優勝インタビューの席についた表の第一声は「けっこう複雑な心境ですけど…」。それもそのはず。前日は９バーディー１ボギーのコースレコード６４。単独首位で最終日をスタートしながら、６番パー３では第１打がＯＢとなるなど７をたたき逆噴射。なんと前半９ホールを終えて４５と、競技中断時点では首位と７打差の通算イーブンパー、３１位に落ちていた。

　１５メートルもの最大瞬間風速が計測される強風で、グリーン上のボールが動いてアドレスさえできない状態となり、表ら最終組が１０番ホールに差しかかった午後０時５８分に競技中断。天候回復が見込まれず、午後２時３０分に最終ラウンドの中止が決定し、表は優勝を手にした。

　青山加織が被災地で救援物資運搬をした際の第一協力者でもある表は「この賞金から熊本へ義援金を送りたいと考えています」。半分の５００万円程度を考えている。

　「今度は最後まできっちりプレーして優勝したい。一生言われそうですもんね。できれば今年中に」とはにかんだ。　（月橋文美）