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運転手、体調急変か ブレーキ痕なく

5人が亡くなったワゴン車の転落事故から一夜明けた現場周辺=大阪府河内長野市で2016年5月30日、森園道子撮影

2人の身元が新たに分かる

 大阪府河内長野市の滝畑ダムにワゴン車が転落して5人が死亡した事故で、現場付近の路面に目立ったブレーキ痕がないことが30日、捜査関係者への取材で分かった。府警によると、意識不明の重体となっている男性は建築作業員の東川健義(たけよし)さん(26)=大阪市天王寺区東上町=で、車を運転していたとみられる。出発直後に事故が起きており、府警は東川さんの体調が急変した可能性もあるとみて事故原因を調べている。

 また死亡した5人のうち、同市北区天神橋4、建築作業員、崗崎(おかざき)守彦さん(51)と住所不詳、同、牛田雅彦さん(62)の2人の身元が新たに分かった。

 府警によると、東川さんは29日朝から天王寺区の建築会社の同僚ら計23人で、現場から南に約2・3キロ離れた光滝寺キャンプ場でバーベキューをしていた。その後、車4台に分乗して帰る途中に事故は起きた。東川さんは先頭の車を運転していたとみられる。

 事故現場は滝畑ダムにかかる夕月橋西詰めから南に約50メートルの場所で、周囲には目立ったブレーキ痕は確認されなかった。車は府道を北進中に右側へ外れ、高さ約20センチの縁石を乗り越えて歩道を突っ切り、鉄製フェンス(高さ約1・2メートル)を15メートルほどなぎ倒してダム湖に転落した。このフェンスから約15メートル手前の縁石に車が乗り上げた際についたとみられる傷が見つかった。長さ数メートルの傷が断続的に続いていた。

 キャンプ場から事故現場まで約2・3キロしか離れておらず、カーブが連続している。縁石を乗り越える際に激しい衝撃を受けた後も、歩道上で転落を避ける運転操作がなされてないことから、東川さんが居眠り運転をしていた可能性は低いとみられる。

 府警は事故直前に東川さんの体調が急変した可能性もあるとみて、30日午後から車をダム湖から引き揚げて詳しい事故原因を調べる。【千脇康平】

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