蹴球探訪
奇跡の初優勝見えた レスター・岡崎が激白「試合後はいつも悔しい」(4月27日)
【ゴルフ】今平、1打差2位で全英切符ゲット 初V逃したが喜びひとしお2016年5月30日 紙面から
◇ミズノOP<最終日>▽29日▽岡山県笠岡市、JFE瀬戸内海GC(7415ヤード、パー72)▽雨、気温21・6度、北1・6メートル▽賞金総額1億円、優勝2000万円▽75選手(うちアマ1人)▽観客3637人 今平周吾(23)が2バーディー、2ボギーの通算10アンダーで自己最高に並ぶ2位に食い込み、ツアー初優勝は逃したものの全英オープン(7月14〜17日、ロイヤル・トゥルーンGC)の出場権利を得た。2位の市原弘大(34)、李尚熹(イ・サンヒ)=韓国=と、5位タイの4人の中で世界ランキング上位の谷原秀人(37)=国際スポーツ振興協会=が出場権を獲得した。昨年賞金王で出場権を持つ金庚泰(キム・キョンテ)=韓国=が通算11アンダーで今季3勝目、通算13勝目を挙げた。 ツアー初優勝を逃した悔しさよりも、全英オープン出場を決めた喜びの方が今平にとっては大きかった。 「まだ実感はないが、メジャーの大会に出られることはうれしい。(優勝を逃したことは)それほど…」 終盤のピンチをことごとくパーで粘りきった。15番は約4メートルのパッティングを決めてパーセーブ。16番パー3は、グリーン左の木の根元近くからの第2打をピン横約2メートルにつけてしのいだ。 18番パー5では幸運にも恵まれた。ティーショットを右に曲げ、カート道で跳ねたボールがさらに右へ飛び深い草むらに入った。打つ方向にテレビ中継用の塔があったため、クラブ2本分だけ左にボールを移動。そこは並行する10番のグリーンに近く、草の丈が短い場所だった。 第3打をバンカーに入れながらもパーでしのぎ、「後半の5ホールは耐えに耐えるという感じで、『全英オープンに行きたい』という思いでプレーした。流れが良くなくても崩れなかったのは成長だと思う」とホッとした表情を見せた。 アマチュア時代から将来を期待されていた。埼玉栄高1年で出場した日本ジュニア選手権(15〜17歳の部)は単独首位だった最終日、最終組で同組だった1学年上の松山英樹ら格上の選手を振り切り優勝。翌年に高校を中退して渡米し、以前に宮里美香やテニスの錦織圭らも学んだエリート養成所として名高いIMGアカデミーに入った。2009年の全米ジュニア選手権では8強入り。優勝したのはジョーダン・スピース(米国)だ。 1カ月半後には、必ずテレビ観戦していたという全英オープンに出場する。「自分がメジャーの大会に行くというイメージはなかったので、本当に出られるのかという感じ。夢みたいな…」。次週以降にツアー初優勝を達成してから旅立ちたいところだ。 (堤誠人) <今平周吾(いまひら・しゅうご)> 1992(平成4)年10月2日生まれ、埼玉県入間市出身の23歳。165センチ、60キロ。9歳でゴルフを始め、中学時代に関東ジュニア選手権を連覇。2011年にプロ転向。昨季は賞金ランキング24位で初めてシード権を獲得した。得意なクラブはサンドウェッジ。 PR情報
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