2016年4月19日からハーゲンダッツの期間限定アイスが発売されています。
その1つがハーゲンダッツ ハニー&ミルク (ヨーグルト仕立て)!!
名前が長くて味が想像できない!
パルテノのレビューにも書きましたが、はちみつとヨーグルト(甘味と酸味)ってかなり相性が良いんですよ。
それにしてもヨーグルト味のアイスクリームって少ないですよね…。フローズンヨーグルトはたまに見ますが。ちなみにアイスクリームほど脂肪分が高くない場合(ヨーグルトをそのまま固めただけ等)は、フローズンヨーグルトの規格になったりします*1。
元乳製品メーカーの身から言ってしまうと、ぶっちゃけヨーグルト味のアイスって『売れない』んですよね。なかなか定着が難しい。
酸性下では乳成分の安定性が低くなるので、扱いづらい点もあります。香料等でヨーグルトの風味だけ付けるなら別ですが…。
さて、今回は『ヨーグルト仕立て』というネーミング。
少し買うのが遅れてしまいましたが、今回も成分解説から食レポまで、徹底的にレビューしていきます。
ハーゲンダッツ ハニー&ミルク の基本情報
商品の専用サイトはこちら。期間限定品全てに特設サイト作るとかハーゲンダッツしゅごい…。
コクのあるミルクの味わいのなかに、ヨーグルト風味のほどよい酸味。
やさしいアクセントのハニーソースは、上品な風味を楽しんでいただけるよう
特別にブレンドしたハチミツを使用。濃厚なくちどけと爽やかな後味がうれしい、ヨーグルト仕立てのハーゲンダッツ。
ミルクベースのアイスクリームなのですが、ヨーグルトとハチミツどちらを強調した味作りになっているのか、ここでは想像できません。ハーゲンダッツは味作りに加えて、とにかく舌触り、食感の作り方が素晴らしいんですよね!
それでは、原材料表示を調べてみましょう。
ハーゲンダッツ ハニー&ミルク の原材料と栄養成分
ハニー&ミルクの成分一覧表は以下の通りです。
特に珍しい原材料は使用していませんね。
ハーゲンダッツの原材料は、乳化剤や安定剤、増粘剤に極力自然由来の添加物を使用していることが特徴です。
例えば、乳化(乳脂肪が分離しないようにする)には基本的に卵黄を用いており、安定剤(増粘作用や分離防止)にはペクチンを使用することが多いです。ペクチンは基本的に果物の果皮等から抽出精製されますね。
乳化剤にレシチンを用いている場合がありますが、レシチンは大豆や卵黄等から抽出精製可能な乳化剤です。
化学合成添加物の方が乳化作用は高いのですが、最近この手の添加物には消費者が過剰反応することも多いので、その点も考慮しているのでしょう。
発酵乳(殺菌)は、乳酸菌を殺菌したヨーグルトのことですね。
『生きて届く』等よりも、この場合は風味付けがメインですし、生菌の場合、微生物検査等もややこしくなるので、殺菌ヨーグルトを用いています。
風味評価
さっそく食べるぞ!
一口食べた感想は以下のレーダーチャートを基にレビューしていきます。
味の作りとして、ミルクとハチミツがものすごく強調されています。
特にハチミツは後味が強く、飲み込んだ後も口内にハチミツの香りが長く残る感じ!ハチミツ好きにはたまらないと思いますが、思った以上に後味が強いので、しつこいのが苦手な人には向かないかもしれません。
酸味やヨーグルトの風味はほどほどで、『ヨーグルト仕立て』のネーミングそのままアクセントという感じでした。
ハチミツの甘さとミルクの濃厚さを、ヨーグルトの酸味で中和し、特有のしつこさを抑えている印象です。
蓋を開けた直後はわかりませんが、スプーンですくってみると、カップのフチから渦巻き状にハニーソースが入っています。
トロトロのはちみつ!
思ったより量が多く入っていて、原価高そうだなぁ…なんて…。
おわりに
アイスの味作りで大切なのは、原材料の選定です。
特に甘さの感じ方は温度の影響を受けやすく、はちみつ単体で食べると美味しいのに、アイスに混ぜて低温で食べると全然違う味…なんてことも。
ハーゲンダッツは、この期間限定アイスクリームでは、はちみつ選びにかなり力を入れたとか。味を主張しつつ、イヤなしつこさが無いはちみつって結構難しいんです。ヨーグルトを合わせたのも美味かった(上手かった)ですね。
高級感とさっぱりを共存させた期間限定のプレミアムアイス、一度食べてみましょう!!
みるおか
*1:アイスクリームは乳脂肪8%以上