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 阪神・淡路大震災の被災者のために、兵庫県西宮市が期限付きで借りた復興住宅をめぐり、市は28日、退去要請に応じない7世帯10人に対し、明け渡しを求める訴訟を神戸地裁尼崎支部に起こした。30日、取材で明らかになった。

 7世帯が入居するのは、「シティハイツ西宮北口」(西宮市青木町、124戸)。市が震災後、都市再生機構(UR)から20年契約で借り上げ、昨年9月末に返還期限を迎えていた。

 市は再三明け渡しを求めてきたが、7世帯は「入居時に退去期限を知らされていなかった」などとして応じなかったため、提訴に踏み切った。

 借り上げ復興住宅の明け渡しをめぐり、自治体が入居者を訴えるのは、神戸市に次いで2例目。