文科省装うウイルスメール 慶応大職員に届く

文科省装うウイルスメール 慶応大職員に届く
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文部科学省から発信されたように装ったウイルスが仕掛けられたメールが慶応大学の複数の職員に届き、文部科学省は同じようなメールがほかにも発信されるおそれがあるとして、全国の大学や研究機関に注意を呼びかけています。
慶応大学によりますと、文部科学省から発信されたように装ったメールは今月23日から翌日にかけて、大学の6人の教職員に合わせて6通届いたということです。
メールの1つには、タイトルの冒頭に「文科省(ご連絡)」と記され、「新学術領域研究の中間・事後評価について」という見出しで、ファイルも添付されていたということです。
ただ、受信した職員の1人が、送信者のアドレスが文部科学省のものではなく、自民党佐賀県連のものになっていたことを不審に思い、学内の情報セキュリティー部門に連絡したところ、添付のファイルにウイルスが仕掛けられていたことが分かったということです。
慶応大学では、同じ組織に集中的にウイルスを送り付ける「標的型攻撃」と呼ばれるサイバー攻撃が行われたとみていますが、これまでのところ、情報の流出は確認されていないということです。
また、文部科学省によりますと、問題のメールには実在する文部科学省の担当者の名前が書かれていて、この担当者が過去に送ったメールの本文が、悪用されたとみられるということです。
問題のメールが確認されたのは、これまでのところ慶応大学だけだということですが、文部科学省は今後、同じようなメールがほかにも発信されるおそれがあるとして、全国の大学や研究機関に注意を呼びかけています。

自民党佐賀県連「大変憤り感じている」

自民党佐賀県連によりますと、25日夕方、東京にある情報処理技術の専門機関から「ウイルスが仕掛けられたメールに県連のアドレスが使われているのではないか」という連絡を受けたため、専門の業者に調査を依頼したということです。
その結果、24日午後8時35分にメールアドレスなどを管理しているサーバーに何者かが不正にアクセスしたとみられる痕跡が見つかったということです。
県連によりますと、調査した業者は何者かが県連のメールアドレスに関する情報を悪用して慶応大学にメールを送った可能性があると話していたということで、セキュリティを強化し、不正アクセスを防ぐ対策をとったということです。
自民党佐賀県連の西村忠則事務局長は「こういうことが起きるとは思っていなかったのでとにかくびっくりしました。自民党の名を使ってメールを送ったことには大変憤りを感じている。今後も細心の注意をしていきたい」と話しています。