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【プロ野球】

大谷、DH使わず「6番・投手」 猛打賞で3勝 真・二刀流だ

2016年5月30日 紙面から

楽天−日本ハム 7回裏2死三塁、足立を空振りの三振に仕留め、雄たけびをあげる=コボスタ宮城で

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◇日本ハム12−3楽天

 日本ハムは大谷が7イニング1失点で3勝目を挙げ、打っても3安打1打点だった。中田が1回に2ラン、2回に3ランで5打点。レアードは16、17号本塁打を放つなど4打点を挙げた。楽天は釜田が4回途中7失点と早々に崩れた。

 歴史的挑戦で大谷が快挙をやってのけた。リーグ戦では球団史上初めてスタメンから指名打者を外し「6番・投手」のリアル二刀流で出場。「投」では7イニング4安打1失点で3勝目。「打」では3安打1打点の大活躍だ。「すごくいいリズムで行けたかなと思います。バタバタしなかった。疲れたということはないです」と淡々と振り返る姿が心憎いばかりだ。

 二刀流起用は3日前、遠征先の函館で告げられた。その日は本来ならば野手出場日。打撃練習をして出番に備えていたが、ベンチ入り登録から外れた。本人は悔しがったが首脳陣には、この日のリアル二刀流で野手としても奮起させるという狙いがあった。これが大成功。交流戦を含めれば5度目のリアル二刀流で、初の猛打賞の活躍だ。

 打撃練習や、相手投手対策のミーティングにも参加しない厳しい条件を克服した。「自分を助けるのは自分。(打てば)勝ちもついてくる」と腹をくくった。7回には右中間へ適時二塁打を放ち、その裏の投球はキャッチボールもせずマウンドへ。2死三塁、足立への3球目にはギアを上げて160キロ直球で追い込み、最後は最速161キロで空振り三振。雄たけびをあげ、ガッツポーズした。

 14年6月以来、2年ぶりのリアル二刀流起用について「いいバッターが並んだ方が相手が嫌がる」と説明した栗山監督。「少し前に進んでいる」と同じ試合で投げて打ってと結果を残し喜んだ。次回は指名打者制のない6月5日の巨人戦(東京ドーム)登板が有力だ。 (水足丈夫)

 

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