江戸川夏樹
2016年5月30日03時00分
科学技術と復興を考えるシンポジウムが29日、福島市のコラッセふくしまで開かれた。科学技術振興機構主催。ノーベル物理学賞受賞者の益川敏英さんらの前で東北の高校生5人が、熱い思いをスピーチした。
「実験が成功するかわからない。課題も山積みです。でも、学問を通して復興を前に進ませたい」。そう語ったのは、安積黎明高校(郡山市)の渡辺侑己さん(2年)。今、除染で使われている「ゼオライト」より吸着力がよい物質の研究を続けている。
小学5年の時に東日本大震災にあった。原発事故により、いつも楽しみだった水泳部の活動は中止され、外での運動会もなくなった。「もやもやした毎日。でも、除染はあまり進まない。歯がゆくて」
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