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猫箱ただひとつ

物語追求blog。アニメ、マンガ、ギャルゲーを取り扱ってるよ

2016年春アニメ27作品現時点の感想(+個人的なおすすめ度)

アニメレビュー アニメレビュー-2016年クール毎の評価
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2016年春アニメの1話をひととおり見終えたので、現時点での感想書いていきます。気に入った作品は1話以上見ていますが殆ど1話しか観れてないのが現状です。

あと恒例の「個人的なおすすめ度」を付けておきましたので、参考にするなりしないなりしてください。

★★★★(星4)は私が他者にすすめても面白く視聴できるだろうという擬似客観視の元につけています。★★★★★(星5)はトップランクだけに。そして星がないのは与えるに見合わないか、あるいは私は楽しく見ているけど他者におすすめできるかは分からないと感じている作品が該当します。

ではどうぞ。

 

 

 

わがままハイスペック(3話まで)

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ADV原作アニメ化『ワガママハイスペック』は女の子が唐突に服を脱いで(なぜ脱いだ?)そのままアッケラカンと終わる5分ショートアニメ。

3話まで見たのだけれど原作をそのままアニメ化するよりはこっちのほうがいいかもしれない。というのも恐らく原作は「学園モノ」だと思うので、ありきたりなラブコメ、あるいはハーレム、あるいはよくあるエロゲ原作アニメ化、あるいはラノベ風味アニメにしかならない予感がするので――原作ワガママハイスペックはもしかしたらポテンシャル高い作品かもしれないけど――そういう「わかりきったストーリー」を観るよりは、本編の外伝的な位置づけで『ワガハイ』のキャラ魅力をちょこっと紹介するほうが楽しく見れちゃうと思うからだ。実質3分のアニメなので見るのが楽なのもいい。

これなら男性主人公はいらなくなるし、起伏あるストーリーだっていらなくなる。ただただヒロインの可愛らしさとコメディさえあればお話として成立してしまえる。

並行して原作ADVをDMMで30%OFFで販売するのは、このショートアニメが実質『ワガママハイスペック』の宣伝も兼ねていて「これ見て面白そうだと思ったら買ってね」みたいなスタイルなんだろう。

面白そうだったら買いますけど、今のところこのショートアニメで魅力が伝わっているかというと……イマイチな感じではありますの。個人的に。

※(追記5/23)今見たらキャンペーンはもう終わってた

 

 

 

 

 

うさかめ(1話まで)

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5分アニメ of テニス。

ギャグが意味不明で全くおもしろくないにも関わらず声の早さ1.1倍くらいでキャラクター達がしゃべってしゃべってしゃべり倒すこの感じ私は知っているぞ。このノリどこかで見覚えが

うむ。見なかったことにしよう。

 

 

 

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?(5話まで)

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?<ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?> (電撃文庫)

 

ラノベ原作アニメ『ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』は、タイトル通りネトゲの嫁が実は女の子で同じ学校に通っており、その嫁はリアルとネトゲを区別できない残念な子だったのだ! 的なアニメ。

あらすじだけ読むと「残念な物語」に思えるかもしれないけど、めっちゃ面白い。大事なことなのでもう一度いうけどめっちゃおもしろい。

ネトゲやったことある人ならあるあるネタいっぱいで盛り上げつつ、アニメーションもよく動くので観てて飽きず、たまにちょっとシリアスなお話やじーんとするエピソードも混ざっているのが好印象です。

でもそれは本作の枝葉にすぎず、主成分とはいえず、もっと大きな魅力は存在するのだけれど、しかしどこが「魅力的」なのか「おもしろい」のか私は説明できない状態に陥っているのだった。ストーリーラインははっと驚くものではないけど、毎話心地よいですし楽しめちゃうのは一体全体どういうことなんだろ。気になる。気になります私。

とかくとかく、「ネトゲの嫁が女だった」は私は体験したことがないけれど、実は「お前男だったの?!」とか「男だと思ったら女だったの?!」とか「あれ言ってなかったけ?」みたいな。「聞いてないよ」みたいな。ということはわりとネトゲオフだと多発した経験があるので、西村英騎と瀬川茜の驚愕は既視感ありつつ懐かしさでほわほわになってしまった。そしてオフ会のあとで、ネトゲ内の対応が全く変わらない感じも好き。やっぱり変わらんよねーって。

で、亜子だけ「現実でも」ネトゲ内と同じ対応なのはああこれは「虚構と現実のお話だー!」と興奮。

   ◆

ヒロインの玉置亜子は、リアルとネトゲの区別をつけず学校内でも「るしあーん♪」とネトゲHNで西村英騎を呼んでしまうし、「シュウちゃーん♪」と瀬川茜を呼んでしまう。

英騎と茜は苦い顔しながら「学校でその名前で呼ぶのやめてよ」と云うのだけど、亜子はきょとんとする。「リアルとネトゲは別なんだからPTOに合わせてよ」と言われても「なんでリアルとネトゲを区別するんですか?」と問い返すくらいに両者の区別をつけていない女の子なのである。

でも彼女の問いかけは鋭い。

昔は「インターネット」は異国で、別世界で、アンダーグラウンドだったけれど今じゃリアルに侵食されてしまった。ネットはリアルと地続きのもので、友達や同僚とのコミュニケーションを蜜にしたり、インフラだったり、自己人生を作品に落としこむ手段に取って代わった。O2O(=Online to Offline)という概念も浸透してきたのがその証だろう。

◯◯年生まれの人にとってはもうネットは当たり前のもので、そこにある種の「異世界感」なんてものはない。リアル=ネット。現実=現実。もしかしたら今のネトゲではリアルネームで呼び合っているケースもあるんじゃないかと思う。きりとくーん。そして彼らにとってそれはおかしいことでもなんでもないんじゃないかな。

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?』はそこまで行ってないけれど、亜子と英騎/茜の意識の食い違いはそういうふうに観ても面白いと思う。ただこの見方だと亜子はネットリテラシーが低いとか、ネット原住民⇔ネット新住民の文化衝突みたいなお話になっちゃうので個人的には避けたい。

てことで別視点を掲げ、もっとしっくりくるのは―――「虚構と現実」の二項対立の話だと思う。

ようするに「ネトゲはフィクションなわけ、フィクションの事情をリアルに持ち込んじゃダメでしょ」という意見に「なんで?ねえなんでリアルにフィクションの事情を持ち込んじゃダメなの?」という対立だあね。

結局私たちは「虚構/現実」を同時に見ているわけで、時に混同させ、生活を送っている。一神教を信じている人はどこまでファンタジー脳なの?でもその人達にとっては真実なのです。何の疑いもなく貨幣通貨を信じている人は頭大丈夫なの?そうしないと生きていけない社会systemなのです。お墓参りってリソースの無駄遣いでしょ?でも彼らには見えているのですよ死者の夢が。そういうことだ。

だから、虚構/現実の二項対立に囚われることは本当に意味がない。どっちに行きすぎても辛いだけなんだから、2つのバランスを取ることに注視したほうがいいと私は思うのだよね。

 

 

この意味で、本作の5話は大好きな回。

英騎が言うようにリアルに疲れたらゲームをすればいいのだ! ゲームを思いっきりしてそれでちょこっとやる気になったらまたリアルというクソゲーに挑めばいい。「リアル」を全引き換えにして「虚構」に挑むのではなく、両者のバランスを取りながら両者に挑んでいくスタイル

「ゲーム」はその性質上「公平」を第一に置き、参加するあらゆるユーザーは理不尽や不条理を感じなくなっている。初期スペック、初期資産、初期外形……全てみな最初同じだからこそだ。

しかし「現実」はその性質上公平なんてない理不尽の塊である。親、縁者、環境、資産、肉体機能/精神機構のスペック、認知優位……etcはユーザーは洗濯することはできずただただ与えられたものだけをどうにかしてうまくやりくりしながら――時には鍛えて――この世界に挑む形となっている。そして前触れもなく唐突に・不条理に・死ぬこともある。朝起きたら心不全でSTORYOVERなんてこともザラだ。

「ゲーム」には神とも言えるゲームマスターが存在するからこそ公平な世界が保たれているが、「現実」には神なんぞいねーですからここまで無秩序で混沌でクソッタレな世界なんですね分かりますかこの野郎!

ぼやけるせかいに真実だけをおしこんで……♪♫(『a song for...』思い出してしまったりね)

クソゲークソゲーたる所以は、上位レイヤーの存在が不在、ないし管理を怠っているからに尽きる。例え神はいたとしてもそいつは敬うほど勤勉なヤツじゃないよ。天上の世界であぐらをかいて観劇者づらしてるヤツに違いない。あるいは人間なんてどうでもいいのかもしれない。

だから人は自分たちで自分たちを「公平」にするための「ルール」を作り上げ、社会を生み出し、国を作り、倫理やpolitical correctness、果てには永遠の世界を夢想するのだよ。

 

 

だから亜子が「ここ辛いです」と嫌になるのも分かるし、ゲームはその意味において理想郷だなと思える。ルール整備されているし、ルールを破れば即世界からご退場願えるアクションの容易さは他の何処にも真似できない部分だから。

それでも現実もネトゲも(結果的に)どっちも取ろうとするのは良い判断だなってぐっとくる。だって虚構に行き過ぎた人が悲惨なのは直感的にわかるけど、実は現実に行き過ぎた人もかなり悲惨だものね。

彼らはいわゆる"灰色の男達"であり、"芸術的盲人"だからね。そんなの『ムカつくぜくそったれー!』だし、ごめんにも程がある。でもやっぱりムカつくぜくそったれーである。

そしてそうなっていることも気づかず虚構に挑んでいる彼らの姿は痛々しく、とても滑稽だけれど、でも許してあげるよ。うん。

微温的に。

 

 

 

いろいろ脱線してしまったけど、『ネトゲ嫁』おもしろくてここ最近楽しみにしているアニメの一つ。タイトルで切ってしまった人はもったいなかったと思います。

おすすめ度:★★★★

 

 

 

 

 

 彼女と彼女の猫(1話まで)

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8分アニメ。猫。癒され系…

のお話ではないが癒される。猫。

 

 

 

 

 宇宙パトロールルル子(1話まで)

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地球人と宇宙人が荻窪でいっしょに暮らす世界で、ある日お父さんが凍ってしまったので代理・宇宙パトロールとなる普通の女子学生・ルル子。なぜ彼女が宇宙パトロールを任せらてしまうのか、この世界は一体なんなのか、納得いく答えは誰も答えてくれず勢いだけで押し切られるUnknownアニメ。

意味が分からないあらすじだと思うが私にもよくわかってないんだ。うん。

でもこちらの予測期待を常に上回る分刻みの超常展開はそれはそれで悪くない。これが30分続くとへとへとになりそうだけど本編は10分くらいなのでそれもそれでちょうどよかったりする。

 

 

 

12歳。~ちっちゃなムネのトキメキ~(1話まで)

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こどもでもおとなでもない――と自称する――12歳の少女達が送る学園生活アニメ。初キスへの理想、男子へのやきもき、生理がはじまったときの綾瀬さんの対応/接し方が初々しくてほんわかするアニメ。

この「初々しさ」がよく描かれており、私は1話見てていいなって思った。幼少期の気持ちを思い出しちゃう感じが好きだなって。クラス内で男子と女子の2派に分かれてる対立状態だったり、仲良くない感じだったりそういうのも懐かしい。

そしてなぜ冒頭で「自称」と言ったかというと、現社会的に見れば12歳は「子供」だと思うからですね。とはいえ現12歳の綾瀬さん達からすればきっと自分は子どもでもなく大人でもない存在だと感じられるのだろうなと。私もその時分はそうだったはずだからなんとなくわかるよ。うんうん。ってあんまり他者の気持ちを安易に分かる分かると言っていると病院坂黒猫が怒り出しそうだから「多分」とつけておくことにします。(というか誰?)

あと本編と関係ないけれど、生理エピソードで騒いでいる一部の視聴者を見て………………うわー……き――この文章は不適切なため削除されました――と思ったよ。劇中で蒼井さんを囃し立ててた小学男子と精神年齢一緒じゃないの? ハゲタカなの? というかどうすればあのエピソードで騒げるのかよくわからないし分かりたくもないけれどさ。

 

 

 

くまみこ(2話まで)

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神社の巫女・マチと、熊・ナツのにっこりほんわかしちゃうアニメ。

開始数分で「熊がしゃべるだと……!!(電撃走る)」という衝撃を与えられ、限界集落で暮らすマチの都会認識を露呈し、そしてその泣きそうな顔がまためっちゃ可愛い。EDのノリもまた珍妙で可愛いし(あれなんて言えばいいんだろ)が気に入ってしまったこともあり今期フェイバリットアニメになりそうな予感。

元気たくさんもらえる作品。

おすすめ度:★★★★

 

 

 

 あんハピ♪(1話まで)

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不幸体質な女の子達が、幸福目指して頑張ろう(?)とするアニメ。

っていうか「幸福」にさせたがっているのは彼女たちではなく、学園側というところがおせっかい感強いよね。自分で自分を不幸と見做すのは構わないけれど、他者から「君は不幸だね。幸せにしてあげよう」と突きつけられるのは不愉快でデリカシーにかける言い分だと思うのだけれど? そもそも不幸を取り除いて幸せに近づけるっていう考え方はどうなの? まるで無知だった頃の■■治療を思い出すのだけれど? 治療という名の人権無視なのだけれど? 学園側からすれば彼女たちは「不幸」かもしれないけど本人からすれば「幸福」かもしれない可能性――花小泉杏は別に自身を不幸だと思ってはいないだろう――を考慮しないまま施策が実行されているのは非常に危ういし人の固有性を無視してる。あと久米川牡丹さんことあるごとに自分を卑下し迫ってくるのでこわい。自己肯定感低いのか高いのかわからないところやある種の私見て欲しい!!なるかまってちゃん状態で辛いし偽装された自己肯定感なのだとすれば納得できのだk

―――っていろいろ考えるアニメではなく、そういう状況下で奮闘する女の子達を微笑ましく見る作品なのである。多分。

久し振りにこの系統のアニメに触れたのだけれど、楽しい……。あとOPかわいい……。(ぱんぱんぱんちまいんど)こういうちっまいマスコットキャラが動きまわるの私好きなんよ…。

そして、意外に作品外形いいよね『あんハピ』。

 

 

 

 

 マクロスΔ(1話まで)

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歌+戦闘」の組み合わせはいかに鉄板なのか教えてくれるマクロスΔ。

1話からバルキリーの派手な弾幕、滑空、回避運動に合わさる戦術音楽ユニット『ワルキューレ』の歌は楽しく、そして徐々に歌声を重ねてくるフレイアのハーモニーがどきどきわくわくを加速させる。ついつい口ずさみながら視聴してしまった。

マクロスΔ』の雰囲気って「歌に愛される」感覚が味わえてなんか好き。歌の加護――素敵。世界に愛されているのね、あなた。

って感じが味わえる。

 

 

 

 

 ふらいんぐうぃっち(1話まで)

 

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前情報なしで1話みて欲しい、日常アニメ。

原作漫画を読んでいる派からすると、ちゃんとあの空気感・リズムが再現されていて良いアニメ化にになったなあ……と思いました。キャラクターの表情とか声の音色とか全然違和感ないのすごいなあ……って。

そして1話の「あの」驚きは驚いた人が多いと思うんですけど私も原作読んでて驚きました。まじですかそう来ますかそういうことなのですか分かりました分かりましたよ了解しました!という感じ好きなんですよ。ええもうまったく。2話も絶対的に見ます。

 

 

 

 

甲鉄城のカバネリ(4話まで)

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もしアニメ映画を30分の枠内で創ったならば?」 を実現させたかのような『甲鉄城のカバネリ』の1話。

お話の展開、展開速度、演出、アニメーションの質、音楽etc―――どれをとっても文句の付け所なんてないですし絶賛するしかない出来になっていてすごい。それも話数を重ねても作品全体のクオリティが落ちることはないのもこれまたすごい。

見れば分かるんですけど、アニメーションの塗り?色彩?フィルター?の質がほかのTv放映アニメと段違いにディティールが加えられていますし、私が以前望んだように「ギャルゲーの立ち絵のクオリティのままでTv放映アニメができる未来」に確実に迫ってきていると思う。

 

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背景の頂点が『秒速5センチメートル』や『言の葉の庭』だとするならば、人物動作の頂点は「ギャルゲーの立ち絵の塗りで動くこと」だと私は考えているわけですね。

少なくともテクスチャにおいてはそうであると。

 

 

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――ギャングスタ・リパブリカ/ソレヨリノ前奏詩

 

 

そう遠くない未来、↑ギャルゲーの立ち絵クオリティで動くアニメーションが見られるかもしれない。アニメは単色塗りというか べたっ とした感じの塗りが多いけれど――ワガハイのアニメ絵とギャルゲー絵を見比べて――ギャルゲーはつやつやしており艶やかな印象。専門的なことは分からないがここ最近の作品は誰が見ても「美しい」立ち絵が多くなってきていると思う。そしてもしこの作品外形をアニメ媒体が手にしたら一体全体どうなってしまうのだろう。さらにTv放映でも「当たり前」のようにこの外形を実装できる日がきたらどうなっちゃうんだろ。わくわく。

『甲鉄城のカバネリ』はそこに指をかけている感じがする。一時停止してもちゃんと1コマ1コマが一枚絵になっているのはやっぱりすごい。

おすすめ度:★★★★★

 

 

 

 

迷家―マヨイガ―(5話まで)

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30人の男女が、都市伝説「納鳴村(ななきむら)」へ人生やり直しツアーする伝奇アニメ。

30人ものキャラクターがいるので覚えるの大変そうだなーとか、この人誰だっけ?みたいな状況ありそうと思ったらそんなこと無くてびっくり。流石に1話で名前までは覚えられないけれど「ラッパーの人」「不思議ちゃん」「夫婦」「探偵」といったふうに大雑把に捉えつつ話数を重ねる毎に名前が接続していった。

通常、ここまで登場人物多いと混乱するケースは多いのだけれど、『迷家』に関してはその障害がきれいに消えている。群像の描き方が上手いアニメかもしれない。

とはいえ、本作は「ここだ!」という魅力的なポイントを説明しづらく、かつ大衆受けしなさそうな面白さなんだけれど、私は好きだったりする。んーなんだろうね。この独特の面白味。おそらく多くの人間の心理・思考がパラレル上に展開するのがいいのかも。不安や疑心、嫉妬に好機の描き方が気に入っているような気もする。

群像劇が好きな人は一度見てもいいんじゃないかな?

いやそんなことない?

 

 

 

 

坂本ですが?(1話まで)

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男子学生・坂本があらゆる諸問題をcool&Stylishに解決していくギャグアニメ。本来「こうなるであろう」予測と期待を坂本は超えていきナナメ上の解決方法を提示する所におかしみとシュールな笑いが生まれている。

座る直前に椅子をどかされたら尻が床に落ちていくと思いきや落ちない。扉のスキマに黒板消しをセッティングされた状態で扉を引け頭がチョーク塗れにならずキャッチングし、机と椅子を隠されたら窓のヘリ?に座り授業を聞く様は――やはりどこかおかしい――ここが本作の見どころだろう。

どこまでもどこまでも羽ばたいていく坂本くんに刮目せよ。

  ◆

しかし、そんなcool&Stylishによるおかしみはいずれ薄れていくはずだ。序盤はこの奇想天外な坂本くんの行動にびっくりするが、この流れがこのまま終盤まで続くと異常は異常でなくなり普通となっていく。

つまり慣れちゃうってことだね。この世界観に。坂本くんの行動形態に。

原作漫画1巻を読んだ私はそれはそれはめちゃくちゃ笑ったのだが、2巻を読み始めると「あれあんまり面白くなくなってきているな」と感じたわけですよ。別段1巻に比べて2巻はクオリティが下がったというわけでもないのにね。ああこれは異化の効果が薄れてきてしまったんだなあと思ったのだった。

アニメでもおそらくこれは免れないと思う。

   ◆

そしてアニメ自体の感想は、悪くない、けど漫画のほうが面白いと思えた。

漫画の作品外形による「物語の時間の流れ方」が『坂本ですが?』には合っている気がする。まだ私には言語化できないけど、一方的に時間が流れるアニメという媒体はタメからの解放が漫画のような媒体と比べると苦手な気がするのだよね。そして『坂本ですが?』みたいなタメ→解放のインパクトがキモになる作品だとアニメではややインパクトが薄れてしまったりだれてしまっている印象がある。

2話以降は見ることはない。でも別に悪くはなくて単純に今期のアニメ良いのが多すぎて、これ以上視聴本数を抱えられないという事情が密接に絡んでいる結果だったりする。

 

 

 

三者三葉(1話まで)

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主役キャラそれぞれに「葉」の文字が名前についている『三者三葉』。

なんでもないでも時にやさしさが滲む日常を綴る作品だと思うんですけど、(私からすれば)特にこれといった魅力を感じることはなかったアニメ。特に語りたいこともないので次に移る。

 

 

 

クロムクロ(1話まで)

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なにがなんだか分からない!でもおもしろい!

……

(え 終わり)

おすすめ度:★★★★

 

 

 

 

 

学戦都市アスタリスク 2nd season(2話まで)

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一期からの続きでまだまだ続くぜ学戦都市アスタリスク

アスタリスクは作品外形が高品質だからこそ視聴に耐えられる」と私は何度も言ってきたのですが(ともすると結構な言い分ですけど)二期からその作品外形の質が少し落ちてきたり、OP・EDのクオリティが一期から比べると落ちてきたりしたため、視聴が気怠げになっている人がここにいます。

2話まで見たんですけどどうしよう。むむ。

 

eroge-pc.hatenablog.jp

 

 

 

 

パンでPeace!(1話まで)

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パンが好きな女子高生の日常アニメ。

5分枠なのでさくっと観れるのが特徴だけれど、これといって面白いわけでもないのでさくっと切ることにしました。

ジャジャン。

 

 

 

少年メイド(1話まで)

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全く期待していなかった『少年メイド』―――だったのだけれど1話見たらとても良かった。タイトルだけだと倒錯的な要素を全面に押し出すのかとおもいきや、実情はハートフルな作品である。

お母さんが心不全で亡くなり天涯孤独となった少年・小宮千尋は、なんやかんやで叔父さん(とはいっても若い)に引き取られる。でも叔父さんの家は自分の家とは思えなくて、母と過ごしたあのぼろっちい家だと思えなくて、居場所なんてどこにもなくて、誰にも頼りたくないけど頼らないと生きていけない弱い子どもなんだってことも分かっているからこそ、学費・寝床・食事免除というギブアンドテイクでこの家のメイドとなることを決意するのだった。

そんな少年・メイドな物語。

  ◆

お母さんの遺言で「これからのことだけど、多分大丈夫」「千尋は心配性だからそこが心配だな」「人生案外なんとかなるから心配しなくてOKよ」と言っちゃうあたりで視界が霞んでしまった。

世の中いろいろつらいことばっかりだけど、だからって「世の中辛いからきっと千尋は苦労するよ」なんて言葉よりも「きっとなんとかなるよ心配しないで」って言葉のほうが私は好きなのだ。

もちろん行き過ぎたポジティブワードはいらっとするし、嫌だけれど、千尋のお母さんが言うと本当になんとかなりそうに聞こえてくる。お母さんの言葉を口ずさめばなんとかなる気がするし、悲しい気持ちもすこし晴れてくる。でもこれが「世の中辛いねー悲しいなー」なんて口ずさんでいればやっぱり悲しくなっちゃう。もちろん現実を直視することは大事だけれど、直視した上で、なんとかなるさと楽観的に世界を見ることは大事だと思うのだ。

何事も負の面ばかり見てても仕方ないもの。そんな事ばかり考えてたら足がすくんじゃう。怖いよ。でもなんとかなるさ。そうでしょ?

…お母さん好き。

千代さんの言葉は心が満たされていくのだ。

  ◆

あと千尋さん可愛すぎてぎゅーっしたい。ぎゅーっ!! 

おすすめ度つけたい。でもあんまりつけすぎてもって思うしどうしよう。

うーんうーん。

 

 

 

 

キズナイーバー(1話まで)

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これ、私が追い求めていた作品ではないか?

   ◆

争いがなくならないのは他者の痛みを味わうことができないからと語る園崎。その通り。人は自分の"実感"だけしか知ることができないし、それ以外は想像に頼るしかないものね。

自己感覚の類推と想像の飛躍によって他者理解は進むのだけれど、これでは全然足りないし完璧ではない。もしこれで十全だと言うのならば、今頃人間の争いはなくなっているはずだし、そうじゃないのは既知の事実。他者の痛みなど根本的に・根絶的に・断絶されているのだから、理解できるなんていうのはお伽話にすぎず"理解"なんてのは擬似でしかないのである。

だからこそ「痛み」を分かち合い共有できるsystemを構築できたのならば、他者理解を育めるのではないか?争いはなくなるのではないか? そのヒントを得るために園崎法子は本来なら相互理解が成せない多種多様な6人をキズナシステムで結びつけることに成功した。

実験モデルの誕生である。

キズナシステムが組み込まれた6人のうち1人が痛みを負えば、6人の中で共有(あるいは分割?)される。一人が自分の頬をつねれば残りの5人も頬が痛くなるという寸法だ。痛みの強弱はあるのか、軽減されているのかは1話では分からないが「痛みを共有している」ことは間違いないだろう。 

   ◆

こういう他者理解の促進を目指すの物語って惹かれてしまう。アニメーションの外形もいちいちドキっとするし――ED最高じゃないですかこれ!これ!!――期待しかない。

おすすめ度:★★★★

 

 

 

 

 ばくおん!!(1話まで)

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これは爆音かなでるメタルバンド女子高生でも大声でがなるシャウト女子高生でもなく、オートバイ×女子高生でお届けする『ばくおん!!』。

女性キャラクターの野暮ったさが気になったり芋っぽいというかもっさいけれどあまり気にしちゃダメ。

1話ではオートバイクに惹かれた女の子がバイク部に入部し、かつ免許を取るお話になっているが

……

開始11分で視聴を断念するくらいに(私には)全く面白くなかったので、もう見ることはない。

 

 

 

 

田中くんはいつもけだるげ(1話まで)

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ゆる~~い男子高校生アニメ。

いつもけだるげな田中と、いつも世話を焼いてくれる大田を中心にして描かれる「独特の空気感」はそれはもう眠くなってくらいに気怠げでふにゃふにゃになってしまう。日向ぼっこのようなアニメ。好きな人はきっと好きになってしまう魅力はあるので一度見て欲しいなと思う。

この空気感……言葉にしにくいけど、こう、こうね、こうあれなんだよ……あれなの……。全てが同一化しちゃってるみたいな、一体化してるみたいな、ね。そんな感じあるよね(なにいってる?)

 

 

 

SUPER LOVERS(1話まで)

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説明しにくいアニメだけど、つまり↑の少年を引き取って育てる恋愛物語だと言っていいと思う。雰囲気的にボーイズ・ラブ作品。

1話では虐待を受けていた零(少年)を晴(青年)のコミュニケーション、一緒に暮らそうかと約束するまでが描かれるのだけれど最後の引きを見るにもっととんでもない作品なのかもしれない。

それにしても、零の頭をくしゃっとする感じ、ああいう感じ嫌いじゃないので、引き続き視聴していきたい。

 

 

 

ジョーカー・ゲーム (1話まで)

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昭和12年を舞台にした、ミステリー・スパイアニメ。

言葉にするの面倒くさいので作品概要は省きますが、とにかく面白い。ぜんぜん期待してなかったので見逃さなくてよかった。それにしても今期、おもしろい作品多すぎやしませんか。

おすすめ度:★★★★

 

 

 

 

双星の陰陽師(1話まで)

双星の陰陽師 2 [Blu-ray]

 

運命の2人―boy meets girl― ×陰陽師アニメ。

ストーリラインは少年漫画的王道展開であり、熱く燃える。そして滾る。さらに作品外形もいちいちカッコいいので楽しく見させてもらっている。

例えばそれは登場人物の紹介などに見て取られる。1話なので知らない人物がたくさん出るくる。その際画面が止まって文字でぬるっとと名前を表示するのである。化物との戦闘時に技名を発する時に画面が止まってぬるぬるっと文字が表示されるこれは見ていて楽しい。

 

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――双星の陰陽師 1話

 

別段、目新しいアニメーション外形ではないと思うけれど、なんか新鮮で、快感だったりする。IphoneiOS)のUIに通じる快適さがここにはあるかもしれない。

 

    ◆

 

あとあと、化野紅緒(↑の黒髪女の子)の戦闘スタイルが「両手剣を逆刃持ち」である!

短剣じゃないんだ!両手で持つ大剣を片手で! しかも逆刃持ちにする!このかっこよさがわかるだろうか!!うん!!わかるよ!!

かっこいい!!!

 

この戦闘スタイルに私はガツンときた。最高。最高だよ。物語は熱いし、作品外形は気持ちいいし、紅緒さんはカッコいいし、ろくろも男の子男の子しててかっこいい。そうカッコいいは正義なのだ。ならば見続けるしかあるまいて。

関連→カッコイイは正義である。犬塚るみのキリッとした姿に心が溶ける

 

 

 

 

 

 文豪ストレイドッグス(1話まで)

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太宰治など名だたる文豪をモチーフにした異能力探偵アニメ。

1話だとまだ魅力がわからないが、引き続き見ていこうかなと思わせるものがあるので見ていきたいなと思う。

 

 

 

 

ハイスクール・フリート(1話まで)

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日本の国土が海に沈んでいる世界で、海を守るための『ブルーマーメイド』を育てる学園に入学した少女の物語。わたしたち艦隊に乗ります!

正直、あらすじこれでいいのかなってくらいに1話は(私には)よくわからなかったし、登場する女の子の「声」が8割・高音気味で、かつ声質が似通っていて辛さある。なんでこんなにも特徴がない「声」ばかりなのだろう? ここで挫折しそうになるが、いやいやまだ耳慣れてないだけなのだろうと踏ん張る。

西崎芽依と知名もえかの2人は抜きん出て魅力的な「声」だなとも思ったりもする。このレベルの声が全員に欲しいです。(私の好み)

結局、まだよくわからないので引き続き視聴していきたい。

 

 

 

 

Re:ゼロから始める異世界生活(6話まで)

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――引きこもり少年がコンビニ帰りに、異世界召喚されるアニメ。

少年は "死に戻り" という「死んだら特定のポイントからやり直される」能力の持ち主で、死んで死んでを繰り返しながらヒロインを助け、異世界を攻略する様が本作の見どころだ。

『リゼロ』は原作web小説の一章を私は読んだことがあるのだけれど、正直面白くなかったのだよね。文章まどろっこいし、空間描写も上手いわけじゃなかったのですぐに投げてしまった。

でもアニメにするとこんなにも面白くなるなだなー!って興奮した。

キャラデザのセンス、フェルトの疾走シーン、エルザとの血みどろの戦闘。どれもこれも高水準で見ていて楽しい。エルザの『風の加護――素敵。世界に愛されているのね、あなた。妬ましい』と言いフェルトを十字斬りにする戦闘に燃え、フェルトの儚さに悶え、のちに死ぬエミリアたんに萌える。さらにループ物語における懸念つまり「冗長化」がうまく緩和されており、いいアニメ化だなって思えた。

そして本作のヒロイン・エミリアがそれはもう可愛いく、可憐で、キュートだし、特に彼女の「」の描き方がとてもお好みであり、こういう眼の細部の加えられかたが堪らない。三色。好き。

 

 

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――Re:ゼロから始める異世界生活 2話

 

『リゼロ』もまた今期楽しみにしているアニメ。

おすすめ度:★★★★

 

 

 

 

 

 

 おわり

 

27作品。書いたー(疲れた)

 

 

 

本記事は、現時点での視聴した話数までの感想であり、視聴を重ねれば評価が上がったり下がったりするかもしれないが、現時点ではこういう感想でありこういう評価である。

それにしても、今期豊作すぎて圧殺されそうだ。(嬉しい悲鳴)

 

★★★★★

甲鉄上のカバネリ

 

 

★★★★

ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?

くまみこ

クロムクロ

キズナイーパー

ジョーカー・ゲーム

Re:ゼロから始める異世界生活

(私的満足度)少年メイド

(私的満足度)双星の陰陽師

(私的満足度)ふらいんぐうぃっち

 

 

こんなに好きな作品あるんですよ、どうしてくれるんですか。

 

 

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