大村治郎
2016年5月27日03時00分
日米友好を願って、1927年に米国人宣教師から「青い目の人形」が中京区の本能小学校(現・高倉小)に贈られた。その宣教師の孫が26日、高倉小を訪問し、祖父ゆかりの人形に対面。オバマ大統領の広島訪問を前に、戦後続いてきた日米の友好に思いをはせた。
「青い目の人形」は、日米関係が悪化し、日本からの移民に対する排斥運動が強まったことなどに心を痛めた宣教師のシドニー・ギューリック博士が呼びかけ、米国中から集まった約1万3千体が日本各地の小学校や幼稚園に贈られた。
府内には約260体が贈られた。だが、太平洋戦争が始まると、敵国の象徴として多くが燃やされたり捨てられたりして、現存するのは7体とされる。そのうちの1体が、高倉小で大切に保管されている「メリー・シュナイダー」だ。
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