オバマ米大統領が広島市の平和記念公園で献花する行事に、広島留置中に原爆の犠牲となった米兵捕虜を調査してきた歴史研究家、森重昭さん(79)と妻(73)が招待されたことがわかった。森さん夫妻は広島原爆の被爆者で、招待に応じて出席する被爆者は体調不良で欠席する1人を除き5人になった。
森さんによると、在日米大使館から招待の連絡が直接あったという。米国の原爆投下で死亡した米兵捕虜の存在は、米国ではほとんど知られていない。今回の招待によって被爆死した米兵に光があたる可能性がある。
森さんは約40年前から、広島城内にあった旧日本軍施設などで被爆し、亡くなった米兵捕虜12人の足跡を調査。米在住の遺族とも交流し、国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に全員の遺影を登録している。活動は米監督によるドキュメンタリー映画にもなり、ケネディ駐日米大使とも親交がある。(武田肇)
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