長崎教会群2資産の除外決定 文化庁推薦書から
2018年の世界文化遺産登録を目指す「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(熊本、長崎両県)について、長崎県や関係自治体は29日会合を開き、14の構成資産から長崎県内の2資産を外して、文化庁への推薦書を見直すことを決めた。
外れたのは禁教令前のキリシタン大名の居城だった日野江城跡(長崎県南島原市)と、禁教令後に移住した教徒が建てた田平天主堂(同県平戸市)。教会群は、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関から「禁教期に焦点を当てるべきだ」と指摘され、政府がユネスコへの推薦を一旦取り下げた。除外された2資産は「禁教期との関連が薄い」と判断された。
18年の登録に向けた国内候補は、7月下旬ごろにある国の文化審議会で決まる予定。【小畑英介】