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 昨年6月に内戦下のシリアに入国した後、行方が分からなくなっているフリージャーナリストの安田純平さん(42)とみられる男性の写真が、日本時間の30日未明、インターネット上に投稿された。男性は「助けてください これが最後のチャンスです 安田純平」と手書きの日本語で書かれた紙を持って写真に写っている。

 写真の男性は長髪でひげを伸ばし、オレンジ色の丸首シャツを着用している。安田さんは、シリアで国際テロ組織アルカイダ系の武装組織「ヌスラ戦線」に拘束されているとの情報があり、日本政府が確認を急いでいた。

 写真を投稿した人物は朝日新聞の取材に対し、画像は交渉仲介者から入手したとし、「交渉仲介者は『6月28日でヌスラ戦線が安田さんの身柄を拘束して半年になるが、日本政府や関係者が接触してこないので期限を切ることにした。身代金支払いに1カ月の猶予を与える。応じなければ過激派組織、イスラム国(IS)に引き渡すだろう』と言っている」と話した。(イスタンブール=春日芳晃、カイロ=翁長忠雄)