千種辰弥
2016年5月30日07時29分
西宮市の甲子園浜では、干潮になると、干潟に遺跡のような構造物が出現します。あれは一体何でしょうか。(西宮市 男性 42歳)
「甲子園浜に遺跡?」。半信半疑で現場に向かうと――ありました。
干潟には、一見して自然石ではない四角い板状の石がごろごろ。少し離れた海の中からは、壁のようなものが突き出していました。確かに、海中に没した都市の遺跡のように見えます。
すぐ近くにある市立甲子園浜自然環境センターで聞けば分かるのではと思い、訪ねました。
「昭和初期にあった阪神パークの遺構です。ライオンの頭部の石像も落ちていますよ。その外側にあるのが、海軍飛行場の敷地の外壁です」と担当者。甲子園浜にあったのは初代の阪神パーク。ちなみに、阪神甲子園球場近くの大型商業施設「ららぽーと甲子園」が立つ場所には、戦後に2代目が再建されたそうです。
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