ドクター・フーの「ソニック・スクリュードライバー」を大学研究チームが作っちゃった!?
「ドクター・フー」にでてくるソニック・スクリュードライバーには似ても似つかないかもしれません。
でもイギリスのブリストル大学の研究チームは音響浮揚(Acoustic levitation)を使って、実際に音の力で物を浮かせ動かせるソニック・スクリュードライバーを作っちゃったようです。
音響浮揚の力を使うことで、人間が危険な素材とインタラクトできるようにと作られたのが「スクリュードライバー」的なものと、「ガントレット・オブ・レヴィテーション」(浮揚の籠手)という 大げさな カッコイイ名前が付けられたもの。5月初めに投稿された動画ではそれらの装置が実際に機能している様子を見ることができます。
「紹介しているプロトタイプは現状では限られた力しかありませんが、将来の技術への我々の期待を象徴的に表したマイルストーンです」とBristol Interaction Groupのサイトへの概要投稿で述べられています。
音響浮揚とは、その名のとおり音の波を使って物を浮かせることを意味します。この技術には様々な使い方が考えられていますが、動画ではNature Communicationsの研究では「trap」と呼ばれている、ターゲットを「捕らえて」動かす様子を見ることができます。これまではこの技術で浮かべられた物体を動かすことはあまりできず、回すことはできませんでした。ですが上の動画でわかるように、小さな物体であれば回転させることも可能になりました。「いつもより多く回したってしょうがない」と思われるかもしれませんが、これは医療分野や、危険な物質を扱う際などで役に立ってくれることでしょう。「シングルビームの浮揚では、体内の粒子を操作することで、特定位置に薬を運んだり、MRI(核磁気共鳴画像法)の影響を受けない音響で操作するマイクロマシンを使用する、などの応用ができるでしょう」と研究では述べられています。
動画を見ていると、ゲームなどに出てくる重力を操る銃「グラビティー・ガン」を連想させるような、十分SFっぽい雰囲気です。でも「ドクター・フー」に出てくるソニック・スクリュードライバーはもうちょっとSFっぽくて、どんな錠でも解除できたり、どんなシステムもハックできるし、物であろうが人であろうがスキャンできちゃいます。なので音響浮揚ソニック・スクリュードライバーとはまだだいぶ違うものですが、もしかしたら何千年かしたらそんな技術もできちゃうかもしれませんね。
source: Nerdist
Carli Velocci - Gizmodo US[原文]
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