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Canon EOS 6DとSIGMA 35mm F1.4を選んだ理由

Camera Essay

アルストロメリア(Alstroemeria)


Canon EOS 6DSIGMA 35mm F1.4を購入した。

ボディもレンズもかなり悩んだ。他に候補としてあげたボディはCanon EOS 70DとNikon D610。レンズはフルサイズと決めてからはSIGMA 20mm F1.4とSIGMA 24mm F1.4。

まずボディ。

最初は既存のレンズが使えるAPS-CのEOS 70Dにする予定だったが、センサーの大きさが画質にどのような影響を与えるか学んでからは、フルサイズの一択になった。


植物(Plant)


例えば、同じ大きさの長方形があるとする。フルサイズでもAPS-Cでも同じ画素数ならピクセルの数は同じだが、フルサイズのほうがセンサーが大きいので一つ一つのピクセルに対する光の量が多い。光の量が増えると情報量も増え、より綺麗な写真になる。

フルサイズと決めた後はNikon D610との駆け引きになった。

どちらもフルサイズの入門機で、店頭価格はNikonのほうが2万円ほど安い。また、画素数はNikonのほうが上で、オートフォーカスの性能もNikonのほうがいい。とにかく綺麗な写真が撮りたかったのでNikonに傾いた。

だが、店頭でNikon D610に触れた結果、Canon EOS 6D(Amazon)に決めた。

Nikonはボタンとダイヤルが多くて窮屈な感じがしたのだ。EOS 6Dのほうがインターフェースがシンプルで操作性が良かった。いくら性能がよくても、手に持ったときのフィーリングが合わないとカメラの楽しみも減ってしまう。最後の決め手は相手との呼吸だった。

Canon デジタル一眼レフカメラ EOS 6Dボディ EOS6D


さて、次はレンズ。

EOS Kissの頃からSIGMAのF1.4単焦点が気に入っていたので、候補は50mm、35mm、24mm、20mmの単焦点。

50mmは目で見た被写体をそのままの雰囲気で写真に収められる。だが、インパクトのある風景を撮りたかったのでもう少し広い画角が欲しかった。


星の雑草(Star of weed)


最初は20mmにしようと考えた。世界で初めて20mmでF1.4を実現したレンズ。どうせなら唯一無二のレンズで撮りたかった。

だが、店頭で試すと近くと遠くのパースが思っていた以上にきつい。自分の足元を写すと、膝から足先までが異様に長くなる感じだ。

当分は単焦点一本で人物も風景も撮るつもりだったので、近くの描写が難しい20mmは候補から外した。


ムラサキカタバミ(Corymbosa)


残りは24mmと35mm。人物、花、動物に加えて、風景や街のスナップも撮りたい。それを考えながら24mmで試し撮りをすると、やはり人物描写に難があった。

そしてSIGMA 35mm F1.4(Amazon)に決めた。前後に10歩ほど移動すれば24mmと50mmもカバーできる。レンズ一本を使い倒すなら35mmがベストな選択だったと思う。

SIGMA 単焦点広角レンズ Art 35mm F1.4 DG HSM キヤノン用 フルサイズ対応 340544


今回載せた写真は、すべて家の近所で撮影したものだ。犬の散歩コースにある民家の軒先、道端の雑草、木の幹に咲く花。何気ない被写体がビックリするほど綺麗に写る。

カメラとレンズの力は凄い。