産経WEST

【世界ミニナビ】中国の空母艦載機「J15」お払い箱に?…欠陥露呈で“パクリ先”ロシアに支援要請か

産経WEST 産経WEST

記事詳細

更新

【世界ミニナビ】
中国の空母艦載機「J15」お払い箱に?…欠陥露呈で“パクリ先”ロシアに支援要請か

北京市内で展示された空母と艦載機の模型。海洋覇権獲得を狙う中国は空母機動部隊の創設と運用に力を注いでいる=5月4日(AP) 北京市内で展示された空母と艦載機の模型。海洋覇権獲得を狙う中国は空母機動部隊の創設と運用に力を注いでいる=5月4日(AP)

戦力化は間近との見方もあったが…

 中国の国営新華社通信は2012年11月、遼寧で艦載機による発着訓練が実施され、成功したと報道。中国のテレビニュースでは2機のJ15が遼寧に着艦してスキージャンプ台を使って発艦する様子が放映された。

 J15に関しては、中国海軍司令員の呉勝利上将が2015年12月に遼寧やその航空部隊を視察したことなどを受けて、駆逐艦や補給艦などを従えた遼寧が機動部隊として洋上を航行する日はそう遠くなく、2016年夏ごろには戦力化されるとの分析もあった。

 「漢和防務評論」は、「J15は技術的な問題が多く、遼寧への配備後も、艦上でのメンテナンスが行われていない」としているが、今のところ技術的な問題がどのようなものかは定かになっていない。しかし、J15の元になったSu27は今から40年近く前の1970年代に開発された点を考慮に入れると、特にエンジンに関するトラブルを抱えている可能性が高い。

技術不足で高性能エンジンの開発ができず

 J15に限らず、空母の艦上戦闘機は急激な発着を繰り返すため、陸上で発着する戦闘機に比べて機体やエンジンにかかる負担が大きくなる。また、潮風にさらされるためにメンテナンスも容易ではない。

 J15に搭載可能な中国が独自に開発したエンジンとしてはターボファンエンジンの「WS-10」がある。しかし、エンジンの寿命が短いなど性能や信頼性の面で問題があるといわれている。中国がウクライナからSu33の試作機を購入した際、完璧な設計図を手に入れることができなかったのではないかという軍事問題専門家の指摘もある。

関連ニュース

【今週の注目記事】日本のアニメに怯える習近平政権 歴史観が日本に“洗脳”されてしまう!「進撃の巨人」の“排除”を指示

「産経WEST」のランキング