5人死亡のワゴン車転落事故 ブレーキ痕なし

5人死亡のワゴン車転落事故 ブレーキ痕なし
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29日、大阪・河内長野市のダム湖に建設会社の従業員が乗ったワゴン車が転落し、5人が死亡、1人が意識不明の重体になっている事故で、現場の道路にブレーキをかけた痕がなかったことが、警察への取材で分かりました。警察は、運転を誤って転落したとみて事故の状況を調べています。
29日、大阪・河内長野市の滝畑ダムの湖にかかる夕月橋の付近で、ワゴン車が対向車線にはみ出したあと、金属製のフェンスを突き破り、およそ10メートル下の湖に転落しました。
この事故で、車に乗っていた50代から60代の男性5人が死亡し、26歳の男性が意識不明の重体になっています。6人は、大阪・天王寺区の建設会社、シバタ工業の従業員で、警察によりますと、死亡した5人のうち2人は、中野照夫さん(51)と山内一人さん(64)と確認されました。近くのキャンプ場で、会社の同僚およそ20人でバーベキューをした帰りだったということです。
現場は、見通しのよい緩やかなカーブで、事故当時、路面は乾いていましたが、その後の調べで、現場の道路にブレーキをかけた痕がなかったことが、警察への取材で分かりました。
バーベキューに参加し、別の車に乗っていた建設会社の社長は、NHKの取材に対し、ワゴン車を運転していたのは、重体になっている26歳の男性としたうえで、「酒は飲んでいなかった」と話しています。
警察は、運転を誤って転落したとみて事故の状況を調べています。