ソウル九老警察署は26日、地下鉄の車内やホームで乗客たちに刃物を突き付けて脅した疑い(特殊脅迫容疑)で、49歳の男を緊急逮捕し、逮捕状を請求したと発表した。
警察によると、男は25日午後8時18分ごろ、ソウル地下鉄2号線新道林駅-大林駅間を走行中の車内で床に唾を吐き、これを止めようとした50代の女性環境美化員(清掃作業員)や乗客たちに刃物を突き付けた疑いが持たれている。警察によると、男は当時、焼酎7本を飲んで泥酔しており、動作が遅かったため、けが人は出なかったという。男は大林駅で駅員たちに取り押さえられ、8時25分ごろ警察に引き渡された。警察の調べに対し男は「刃物を突き付けた理由は特にない」と供述した。
前科16犯で昨年11月に刑務所を出所した男は、コンビニで果物ナイフを購入し、普段から持ち歩いていたという。男は2010年にも、地下鉄の車内で刃物を振り回して逮捕・起訴され、2年間服役した。男は「服役中に医師から『社会不適合者』と聞かされた」とも供述している。