2016年05月29日
「銀と金」実写版1-2巻を見ました
「銀と金」実写版1-2巻を見ました。
面白いという話は以前から聞いたことがあったのですが、私は見るのは初めてでした。で、まず最初の感想としては、ちゃんと面白かったです。もっとも、これはまずそもそも「銀と金」の原作が常軌を逸して面白いという大前提があった上で、原作の面白さをなるべく損なわないように実写化する努力が為されているな、という感じでした。まだ2巻までしか見ていませんが、実写版を見ることによって「銀と金」の原作の面白さを再認識するような、物語の大筋を原作から外さないことによって作品の質を保っている印象でしたね。
もちろん、全てが原作の通りにしているわけではありません。森田が最初に住んでるアパートの大家とその娘が出てきたり、銀さんの仲間たちによくわからん女が1人混ざりこんで森田とエッチなことをしたり、セザンヌ編では芽の出ない画家が女に性転換しててこれまた森田とエッチなことをしたりもします。しかし、このへんはVシネというジャンルの義務みたいなものですし、あくまで脇道のエピソードだから寛容に見守りましょう。森田と青木（画家）がセザンヌｾｸﾛｽ（セザンヌを見ながらエッチなことをすること）をしたところで、話の大筋は変わっていませんので。
ちなみに、冒頭の森田が何も分からぬまま銀さんのアパートに連れ込まれた時の銀さんのシャワーシーンは、一緒に近くの銭湯に行く（でも隣に並んでとかは入らず隣の湯船に入る）という適切な距離感になっていますｗ
面白いという話は以前から聞いたことがあったのですが、私は見るのは初めてでした。で、まず最初の感想としては、ちゃんと面白かったです。もっとも、これはまずそもそも「銀と金」の原作が常軌を逸して面白いという大前提があった上で、原作の面白さをなるべく損なわないように実写化する努力が為されているな、という感じでした。まだ2巻までしか見ていませんが、実写版を見ることによって「銀と金」の原作の面白さを再認識するような、物語の大筋を原作から外さないことによって作品の質を保っている印象でしたね。
もちろん、全てが原作の通りにしているわけではありません。森田が最初に住んでるアパートの大家とその娘が出てきたり、銀さんの仲間たちによくわからん女が1人混ざりこんで森田とエッチなことをしたり、セザンヌ編では芽の出ない画家が女に性転換しててこれまた森田とエッチなことをしたりもします。しかし、このへんはVシネというジャンルの義務みたいなものですし、あくまで脇道のエピソードだから寛容に見守りましょう。森田と青木（画家）がセザンヌｾｸﾛｽ（セザンヌを見ながらエッチなことをすること）をしたところで、話の大筋は変わっていませんので。
ちなみに、冒頭の森田が何も分からぬまま銀さんのアパートに連れ込まれた時の銀さんのシャワーシーンは、一緒に近くの銭湯に行く（でも隣に並んでとかは入らず隣の湯船に入る）という適切な距離感になっていますｗ
森田から銀さんへんの眼光が鋭くなってしまいましたが、これはたまたまです。
そして、上の画像からちょっと察せられるかもしれませんが、銀さん役の中条きよしさんは白髪のカツラを被って演じています。若干ズラ感が出ているのは否めないですが、この時代の作品にしてはしっかりと原作を尊重して、原作のキャラクターに役者が「寄せて」いっているなと思います。
さっきこの時代にしてはと言いましたが、なんとこの「銀と金」実写版がリリースされたのは23年前の1993年なのです！（※ただしスタッフロールとかに記載は無かったのでWikipedia情報です） ってことは、原作の連載中に平行して実写化が進行していたってことなのでしょうか？ それはすげえな。福本伸行作品で最初のメディア化作品なのだろうか。
なんにせよ、冒頭に競馬場で馬券を買うのはマークシートではなく窓口だし、携帯電話も出ないで黒電話でやり取りをしてるし、銀行のシーンではデスクにあまりパソコンが並んでいないし、会話のやり取りを録画するのはテープレコーダーなのです。そして、何よりも90年代前半っぽさを感じるのは、女性の髪型とか、画像やスタッフロールやBGMなどの映像面。このあたり、現代にリメイクした時にここまでの90年代感を出すのはかなり難しそうです。そういう意味では、原作が連載されていた90年代のうちに実写化されたのは幸運だったし、それもまたこの実写版が名作とされている理由の1つかもしれませんね。
ここまでわりと褒めたので、ちょっと問題点もいくつかあげておきます。漫画の実写化の常として、細かいセリフやモノローグなどは省かれてしまいがちです。森田がテープレコーダーを持って逃げる時や、殺人鬼・有賀との対決の時など、モノローグなどによる解説が少ないため、原作と同じような動きや立ち回りをしていても、駆け引き要素が少なくわりと力任せの勝負に見えてしまいました。あと、個人的にこの1-2巻で一番残念だったのは、有賀との戦いに銀さんが駆けつけた時の「ここに車をとばしてくる途中、7つ信号があったが全部青ですり抜けた」という台詞と、その戦いの後に銀さんが森田を病院へ運ぶときにお姫様抱っこするシーンが省略されていたことです。どちらも常識的に考えれば「そりゃカットするだろ」っていうさりげないシーンなのですが、こういう細かいシーンにも「銀と金」の良さが詰まってるんだよ！と思ってしまいます。まぁこのへんはこじらせたファンの我儘な意見ってことでｗ
日本旭の仕手戦を引き継いだ銀さん達が狙っていた国会議員や頭取（ちなみに帝銀の頭取・土門氏の役は故・天本英世さん！ 懐かしすぎる！）が連絡を取っているときに、料亭的な所で麻雀を打っているシーンが追加されていたのは、とても良い判断だったと思います。（うちのブログ的に） サイドテーブルに乗ってるのが千円札じゃなくて一万円札ならもっと「それっぽい」感じで良かったかも。
3巻以降もそのうちまた見てみたいですね。ただ、この流れで行くと西条とポーカー勝負をする前後にウエイトレスの伊藤美緒とはエッチなことをするだろうし、蔵前が買ってる元大学教授がエッチなビデオを見ているシーンはしっかり映されるだろうし、神威家で戦っている最中にこっそり田中沙織とエッチなことをしそうな予感がしますｗ
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