また備忘録の意味も込めてまとめます。
GPC(Gel Permeation Chromatography)
和訳すると「ゲル浸透クロマトグラフィー」
【簡単に言うと】
GPCとは、化合物を精製するための作業。
分子量で分離することができる。
カラムの中には多孔性ゲルが充填されていて、隙間に入り込みにくい(分子量が)大きい分子は早く、(分子量が)小さい分子は遅くカラムを通過する。
少しでも分子量に差があれば試料溶液を何週もさせることできれいに分離できる。
よく使う精製法のひとつですが、実際使ったことがあるのは二週間前に一回だけです。笑
思った以上に簡単できれいに分離できたのでこれからはもっと活用していきたいと思います。
ですが装置自体高価で操作を誤って壊したらとんでもない金額かかるのでそれは頭に刷り込んでおきます。。
少し気を付けておかなくてはいけないのが、分子の大きさで分離すると言いましたが、
必ずしも分子の大きさは分子量に比例するというわけではないということです。
例えば分子中にプラスマイナスのイオン性の部位が存在すれば電気的に引き合うので、同じ分子量を持つ電荷を持たないものに比べると分子自体の大きさは小さくなります。
また、かさ高い置換基を持つ分子であれば今度は反発しあうので、同じ分子量を持つかさ高くない置換基を持つものに比べて分子の大きさは大きくなります。
うちのGPCではできないですが、高分子の分子量を測定することもできます。
分子量が既知である標準物質を用いて較正直線(縦軸:分子量の対数、横軸:時間)を作製することで、高分子材料がカラムを通過する時間をもとに分子量を決定することができます。
研究テーマが少し変わってGPCもこれからたくさん使うことになると思うので最大限活用できるようにしていきたいです。