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サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

自民の18歳向け選挙パンフレットを若者ウケよくするためにどうしたらいいかを考えてやった

こんにちは。

 

本日のテーマは「18歳の選挙権」

先日、自民党発行の若者向け

選挙啓発パンフ「国に届け」を読みました。

先入観に振り回されないため、

感想をネットで先に見ないで目を通したけど

俺だったら怒るねというのが、率直な感想。

 

ではそのマンガをページ別に解説。

 

18歳選挙パンフレット「国に届け」 | 自由民主党

 

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はい。まずパンフレットのタイトルがダメ。

この作品って、椎名軽穂センセの

君に届け」のパクリでしょうか?

 

君に届け 1巻 / 椎名軽穂
価格:421円(税込、送料別)

 

君に届け」は寡黙なため、

周囲から「コワイ」と誤解を受けているけど

誰よりも周囲に親切で誠実な女の子

「爽子」が自分の殻を破っていきながら

クラスの人気者男子「風早くん」との恋を

育てていくプロセスがおっさんには

まぶしすぎる少女漫画。その作品と

パンフレットに掲載されているマンガを

比べたら、雲泥の差です。

 

コレは与党であり、長い間

政権を握ってきた自民党発行なので

どうせタイトルをパクるなら

 

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あらため

「政権伝説痛(ツー)」

っていうのはどうでしょう?

 

どうせこういう冊子ってどこも

客観的な視座が抜けているため、内容も

客観性や批評精神に欠けた「自画自賛」

なんだからそこを自虐・自嘲してやることで

バランス感覚を持った知性をアピール。

俺が自民サイドの議員だったら絶対やるね。

自分で自分を笑えない人間っていうのは

たいていロクなやつじゃないっていうのが

僕の持論なので。

 

冒頭からげんなりさせてくれる

クオリティーにボルテージもだだ下がりだけど

マンガの最初のページを見ましょう。

では最初のページ。

 

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「軽いノリじゃダメですか?」

 

ダメに決まってるだろう!

怒鳴りたくなるのを抑えてここで疑問。

 

いや別に軽いノリでもいいんだけど、

あんたら(自民)そういうわりにゃ

どこの選挙区でも党員総動員じゃないっすか。

学生のそんな軽いノリで、決められても

いいの?と思うとこの言動不一致さも

よろしくありません。

ちなみに学生の頃、ある選挙区の演説で

候補者が「〇〇を男にして下さい!!」と

うるさいことに腹を立てた友人が

「男にして下さいって、お前童貞かよ!」と

野次って周囲の爆笑を誘い候補者を言葉に詰まらせた

シーンを生でみましたけど、その友人みたく

会話において頭の回転が早くて機転が利く人材こそ

政治家にふさわしいんだろうなと思います。

いまソイツがナニをやっているか分からないだけに

非常にもったいない。漫画本編では

この遅刻少女を鼻で笑ういけ好かない少年が登場。

この少年、地元の議員の息子だそうで。

もう、こういうところにも選民意識

漂っており、読者の反感を買うことは必定。

政治家の息子で生徒会長=サブカルの世界観では

嫌われ者のデフォルトなのを

知らないんでしょうか?

  

クニミツの政の「生徒会長選挙編」で

勉強しろバカヤロウ! 

 

次。

さてさてそんな優等生で

政治にも興味ありそうな生徒会長くん。

同級生との帰宅時になにやら政治談議。

 

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「人口が減っていくと経済にも影響が…」

「僕たちも何かしなきゃね」

 

 

 

 

 

 

 

薄っ!

 

なにこの薄さ!あんたらの世代だったら

「教育の機会均等」とか

「景気に左右される雇用」だとか

語るべきテーマだって多いだろうに!

そんな表面的な大人の口真似の

政治議論なんて誰の心にも響かねぇって!

 

せめて

「そういや、

あの甘利って人どうなった?

「よく分からねぇけどテレビで見ないね」

程度のことは言ってみろといいたい。

こういった「自己批判」できる勇気と

懐の広さを見せつけてやるのが政権与党の

心意気だろ?って思うんだけども

そういうのをちっともやらない。

そういうところに現政権の

器の小ささが見えちゃっているので

気をつけてもらいたい所です。

 

んでもって、物語のクライマックス。

この人間性がクズで薄っぺらい

生徒会長と仲良くなりたい女の子は

一緒に選挙にいけば仲良くなれるチャンスと

思って盛り上がっているけれども

まぁこれについてはまだ子ども故の

「人を見る目の無さ」ってやつなので

可愛いもんだ。で、選挙当日。

 

この人のクズな生徒会長くん。主人公の子に

「誰に投票するのか決めた?テキトーに?」と

相変わらず偉そうな態度。女の子はその問いに

「私なりに理念とか志とか調べたもん!」と

頬を膨らませているけれど、散々物語で

義務教育で習うことさえ知らない

バカ扱いをしてきたこの子にどんな理念が

あるというのでしょう?

 

どうせだったら最後までバカ扱いして

ドヤ顔でこういわせてみたらどうかと

思うけどいかがでしょう。

「浅倉くん(生徒会長)のお母さんの

所属する政党の候補者に投票するわ!

だって私、スマホで調べたんだもん。

結局は選挙って

地盤、看板、カバンなのね!」

 

そこで生徒会長が「お前、分かってるな」と

優しく頭を撫でてめでたくエピローグ。

 

こんな感じでどうでしょう。

 

俺、原作やるからパンフレット作り直そうぜ!

 

そもそも教養のない女の子を男が教えてやる!

みたいな古くさい価値観がミエミエの

このパンフは女性を怒らせるだけなので

僕だったら頭がエロしかない男子高校生に設定。

女性候補者ポスターの胸が巨乳だどうかで

盛り上がっている中、学年で成績トップの

女子がそのアホさ加減を罵倒。

その罵詈雑言に性的な興奮を覚えた

男の子はもっと俺を罵ってくれと懇願!

その女の子は

「私に罵ってほしかったら選挙に行け」と

言うのでしぶしぶ承諾。男の子はネットで

選挙について学ぶけど、バカなので頭に入らない。

それでも情報を集めるうちに、少年なりに

政治に関心をもっていく。んでもって

その選挙をきっかけに政治家を志して、

努力の末に20年後、最年少で都知事に就任。

だけど権力を握った少年は最初の志を忘れて

税金を横領。

 

その事がメディア報道で明らかになったため

記者会見で釈明を試みたけども、話は二転三転。

矛盾に次ぐ矛盾の説明にひどい罵声を

浴びせる報道記者。その罵声に興奮して

息が荒くなっていき、あの日女子から

受けた口汚い罵倒を思い起こして

ハァハァしているところでエピローグ。

 

この物語はだいたい10分程度で

思いついたんけど、こっちのほうが

設定にリアリティがあるんじゃない?

 

※権力者たちは気に入らない事があったら

どくさいスイッチ」を使おう!とか

書いてあったらイヤだな。