最近、本は読んでいるけどなかなか本について書く気になれなかった。サブブログはちょこちょこ更新してます。
駄文。
今日マクドでポテトを食べているときに急に浮かんできた疑問なのだけど(フレンチフライだから?)、なんでフレンチキスって言葉は間違って伝わったんだろう。
アメリカに伝わった時点で間違ってた、というのが最有力らしいので、それは一旦脇に置いておこう。面白くないから。
最近では「みんな間違って使ってるよ!」式の記事やら何やらが広まってきて多少は皆知っているはずなのだが、いまひとつ本来の意味での使い方はされていないような気がする。
その理由を100円のコーヒーを飲みながら考えていたら、言葉の響きなんじゃないかと思いいたって、以前読んだ本を思い出した。
詳しい内容とかそんなは以前書きました。
当書は音や言葉のイメージを発音・発生がどのように私たちの脳に影響を与えるかということについて、脳科学者が例を出しながら解説してくれているという内容。
自分の中では新しかったしなかなかユニークで面白かった。
それで、フ・レ・ン・チの音についてこの本を参照すると
フ(Fu)
発音・・・喉の奥をしっかり開けず、息の一部を唇に当てて震わせる。
イメージ・・・拡散・非日常(非現実)。ふんわりと霧散していく非現実。発声が軽く閉じた喉から息が拡散していく状態から。
(例:ファンタジー、フィクション、ファンタスティック)
レ(Re)
発音・・・丸めた舌の先を、上の歯の付け根あたりで弾いて出す。
イメージ・・・規則性・リズム感・継続性。舌で弾く動きによる軽やかなリズム感が生まれ、弾む音の感じがまだまだ続く感じを出す(例:キラキラ・クルクル)。
冷たさ・透明感・理知的。自然界にあまりない音であり、モノとしては薄いガラスや金属を叩いたときの音のイメージが強いことから。
ン(Nn)
発音・・・上顎に舌のほぼ全体を密着させ、鼻腔音を出す。
イメージ・・・非常に私的・内向的。上顎の密着感と頭蓋骨内にこもって響くため。息を使わず出すので他の音に比べスピード感がないことから、遅い・停滞のイメージも。
チ(Chi)
(Ti)
発音・・・上顎に舌の一部を密着させて、その密着地点に強く息をぶつけ、ブレイクスルーする。
イメージ・・・固さ・強さ。舌を固くした部分に強く息を当てるところから。
湿度・粘性。舌で蓋をして息を押し出す過程で唾が飛びやすいため。
(Chi)
唾の飛び方は賑やかさと子供っぽい娯楽要素が入る。マーケティング的にはどCH音には特にこの要素が強く、ちらかというと大人の子供心を刺激する音とされる(例:チャンバラ、おもちゃ、チャイルド)
※日本語の発音前提なので、あえてローマ字にしている。
※長くなるので子音の部分だけに止めた。
※必要そうな部分だけ抜き出したので全てではない。
まとめると、「フレンチ」が持つ音のイメージは、ふんわりした非日常感の中で、軽やかにリズム感を彷彿とさせ、私的でかつ大人が子供っぽくふざけているような感じというところだろうか。
どう見ても(聞いても?)軽いチュッチュッというようなバードキスを彷彿とさせる。
一方、本来の意味の粘性や重厚さの雰囲気は全く出せていない。
従って、日本でフレンチキスが本来の意味で普及しないのは、どう考えても音のイメージに合わないからなんてところもあるのかな、とひとりマクドで考えていました。