本当に長い間英文法を勉強してきた。とてもたくさんの単語を覚えてきた。今また「英会話」という新しい目標に向かって戦いを挑んでいる。
しかし、
・なにから始めたらいいのか?
・どのように勉強したらいいのか?
・どこを強化すればいいのか?
あなたの悩みはつきない。
ではお答えしよう。英文法を復習しよう。まず中学3年間の英文法を復習しよう。しかし、なぜ英文法なんだろうか?
パッと読むための目次
1.英文法は英会話上達に必須!
”今さら、英文法?”と思うかもしれない。しかし英文法は会話の上達にはかかせない。知っているといないとでは雲泥の差なのである。
もちろん、英文法を学習せずに英会話を習得することは可能。しかし、文法なしで語学を習得するには相当な時間がかかる。数年以上かかると想像して欲しい。その10分の1以下の時間さえあれば、文法を何度も何度も復習することが出来るはずだ。
・受動態は大丈夫か?
・不定詞の形容詞的用法は大丈夫か?
・動名詞は大丈夫か?
・分詞は大丈夫か?
・文型のSVOO、SVOCは大丈夫か?
中学3年間の単元はベーシックにもかかわらず重要度は高い。だから是非実施してほしい。
英文法はしっかりやらなかった、というあなた!
もう一度勉強し直すスケジュールを組むように。周りが英会話教室に通い始めたから、といって焦ってはいけない。自分のペースで確実に完了するようにして欲しい。
だいたいは覚えているような気がする、というあなた!
復習をするスケジュールを組むように。リスニングやリーディング、スピーキングのレッスンやトレーニングと平行しながらでもかまわない。見直しをしてしっかり覚えて欲しい。
自分はしっかりやってきた自信がある、というあなた!
高校で学習した”分詞構文”と”仮定法”を押さえ直そう。すでに各種のトレーニングを開始しているなら、そのスケジュールの中にこの2単元の時間を含めて欲しい。
ひとつお断りをしなければならない。このサイトでは「英文法」の解説は控えている。英文法を学習したことを前提に解説をすすめるようにしている。※必要に応じて重要関連ポイントは解説を加えている。
書店においては、優れた文法書を手に入れることが出来る。またネットにおいても、優秀な専門家が非常に良質なコンテンツを無料で提供している。
2.英会話が上達するターニングポイント!
英文法は会話の上達にはかかせない。知っているといないとでは雲泥の差。と申し上げてきた。なぜ英文法なのか?どのような差がうまれるのか?
英会話のトレーニングを継続していると、ある時点で「自分で使っている会話文や相手の会話文」と「学習した英文法のルール」が頭の中でリンクする瞬間が生まれてくる。
この”リンクする瞬間”こそが、英会話が加速的に上達する”ターニングポイント”なのだ。学習した英文法のルールが多ければ多いほど、その後”リンクの瞬間”が次々と訪れるようになる。英文法が自分のものになった瞬間である。
もう気づかれたと思うが、英文法のルールが頭の中に入っていなければ、この”リンクする瞬間”は訪れない。会話のトレーニングは、単なる「積み重ね」にしかならない。つまり足し算と言うことになる。知っていれば足し算ではなく、掛け算以上のものになるのだ。
こんな雲泥の差を生み出す英文法をどのように活用すれば英会話が上達するのか?その答えは⇒「英語の構造」をしっかり押さえる、ということである。
3.英語の構造の特徴を知る!
英語の構造の主な特徴をあげると以下の2つになる。
1.語順が決まっている
2.修飾の方法が決まっている
1.語順が決まっている!
英語は語順が決まっている、についてご説明しよう。まずは1番ベーシックな文型から見ていこう。
主語+動詞+目的語(S + V + O)
この語順を変えることは出来ない。英語はルール通りに順番に並べなければならない。そして、ルールにしたがって少しだけ並び替えを行う。そのルールとは、疑問文ルール、否定文のルール、疑問詞のついた疑問文のルール等となる。
読むときも、書くときも、聞き取るときも、もちろん喋るときも、主語のあとは動詞がくる。その後は目的語、または修飾語となる。
最初から順番がきまっているので、順番通りにくるな、と予想して待っていればいいのだ。※余談であるが、スターウォーズの「マスターヨーダ」は特別な並びを使っている。笑
簡単な文を作ってみよう。
私は大学生と言いたいなら、私はの I に、です、となる be動詞を持ってくる。そして I の修飾に a college student. を持ってくればいい。
僕は毎日ピアノを弾くなら、私はの I に、弾く、の動詞のplayを付ける。そのあとに目的語のthe pianoを並べるのである。
主語の後、ルールに従って順番に貼り付けていくというわけだ。各英文法は、この基本の基本である”英語の構造”をベース作られているということが出来る。大事なポイントは「語順」です。
2.修飾の方法が決まっている!
続いて修飾するとは、「主語+動詞+目的語」それぞれのかたまり(品詞)に、どんどん付け足すということ。付け足し方は2種類しかなく、1つは前に付け足す。もうひとつは後ろに付け足す。ただこれだけである。繰り返し申し上げると、修飾するには「前に足す・後ろに足す」ということだ。
前に付け足すとは?
主語が名詞としよう。その名詞の前に、aやtheやthisにthat、さらにthoseやまた色や代名詞のmyなどを付け足すのである。
“a” gentleman
“the” guy
“this” pen
“that” dog
“those” students
“pink” sweaters
“blue” ribbons
“my” dictionary
後ろに付け足すとは?
関係代名詞と副詞句の例文が下の2文である。文法用語では、なかなか頭への収まりが悪い。しかし主語の後ろに付け足すだけである。
the guy “you are talking about”~
the dictionary “on the table”~
では、今度は日本語の特徴についてご説明する。
4.日本語の特徴を確認してみる!
日本語は、名詞に「てにおは」をつけて使用する。この「てにおは」は信号のようなものと考えればいい。
この「てにおは」信号さえ付いていれば、語順を並び替えて使うことも可能。そして語順が入れ替わっても意味をつかむことが出来るのだ。
これが日本語のとても重要な特徴である。大事なポイントは「てにおは」と押さえて欲しい。
実際に私たちがよく使っているパターンをあげてみよう。
僕は、彼女に、プレゼントを、あげた。⇒これが基本形。
僕は、彼女に、あげた、プレゼントを。
僕は、プレゼントを、彼女に、あげた。
僕は、プレゼントを、あげた、彼女に。
このように、何通りにも並び替えることが出来る。「てにおは」信号をうけて瞬時に無意識に理解しているのだ。しかし英語には、「てにおは」信号は存在しない。その代わりに、語順ルールが決まっているわけだ。
「わからない単語の意味は調べた。熟語も確認した。にもかかわらず文の意味がつかめない」といことをよく耳にする。
それは、無意識うちにあひこちと並び替えしているからだ。「英語は前から順番に読んでいけばよい。そして品詞の前後に修飾がついているのだ」としっかり言い聞かせることが重要なのだ。
5.まとめ!
きっとあなたはなんとなく馴染みにくいな、と感じているに違いない。でも、慣れていただきたい。こちらのほうが圧倒的にシンプルです。もう一度申し上げます。
・語順が決まっている
・修飾の方法が2種類
※前に付け足す⇒そうすることにより絞りこむことが出来る。
ただの時計から、自分の時計、特定の時計、と言う具合だ。
※後ろに付け足す⇒そうすることにより解説や説明をプラスすることが出来る。
加えて言いたいときには、うしろに足す、となる。
どんなに長い文章でも同じルールが適用される。
追加情報:英文法のポイントを押さえておこう!
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