張本勲氏が番組で安倍晋三首相を称賛するも関口宏はコメントせず
27日、米国のバラク・オバマ大統領は広島を訪れ、平和記念公園内で「核なき世界」に向けた講演を行った。現職の米大統領が被爆地である広島を訪問するのは、今回が初めてのこととなる。オバマ大統領はスピーチ後、被爆者たちと対話を交わしたが、そのうちのひとりが涙ぐんだ際、その肩を強く抱きしめたという。
番組の「週刊御意見番」コーナーでは、リオ五輪出場権をめぐる男子バレーの世界最終予選を取り上げた後、司会の関口宏が張本氏に対して「ハリーさん。広島の出身でいらっしゃるから、オバマさん…」と話を振った。張本氏は5歳のとき、広島で被爆し、姉を亡くしている。
張本氏は感慨深げに「良かったねぇ。ホッとしましたよ」と語り、原爆投下を決して許すことはできないとしつつも、オバマ大統領の広島訪問を前向きに受け止めていた。そして、「個人的にはね、安倍ちゃんが総理で良かったね。あぁ、この国を守ってくれるから」と、安倍首相を称賛したのである。
張本氏は続けて、笑いながら「悪いけどね。私個人の問題だから」と視聴者に断りつつ、「(安倍首相が)並んでいても遜色ないもんね。良かったと思いますよ」と口にする。
こうした張本氏の発言に対して、関口は一言「そうですか」と発しただけで、それ以上コメントすることはなかった。
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