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【スポーツ】

[テニス]錦織はベスト8入りかけ きょうガスケと対戦

2016年5月29日 紙面から

フェルナンド・ベルダスコをフルセットで破り、4回戦に進出した錦織圭=パリで(共同)

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 【パリ原田公樹】テニスの全仏オープンの男子シングルス4回戦で、第5シードで世界ランキング6位の錦織圭(26)=日清食品=は大会8日目の29日、同12位のリシャール・ガスケ(29)=フランス=と対戦する。観客のほぼ全員がガスケを応援する完全アウェーになるが、錦織は「無視する」と“馬耳東風”の構え。錦織は27日、同3回戦で同52位のフェルナンド・ベルダスコ(32)=スペイン=と対戦し、フルセット、3時間21分の激闘の末、3−2(6−3、6−4、3−6、2−6、6−4)で勝ち上がった。女子ダブルスで土居美咲(25)=ミキハウス=、大坂なおみ(18)組は同7日目の28日、第11シードのアンドレヤ・クレパーチ、カタリナ・スレボトニク組(スロベニア)に0−2(1−6、2−6)で敗れた

 錦織は地元フランスのナンバー2で、テクニシャンのガスケ戦の対策について、「やるべきことは分かっている。それをこのコートでできるかどうか」と明かした。ガスケはバックで強烈なトップスピンをかけてくる。それは赤土コートの上ではより跳ね、気温が上がると、さらに高く跳ねる。ラリーが得意な錦織だが、一本調子のストローク戦に持ち込むと足をすくわれる可能性がある。錦織が言うところの「やるべきこと」とは、ワイドに返し、早めに前に出るなど、変化を加えるという意味だろう。

 ガスケとは昨年までハードと芝のコートで6戦対戦し、全敗。しかし、今年はクレーのマドリードとローマで2連勝。「少なからず苦手意識はなくなっている」と自信を示した。

 ただ、錦織を阻むのは、それだけではない。地元フランス人ファンたちの“爆音”だ。昨年の準々決勝・ツォンガ戦は、この仏ナンバーワンを応援する大声援に加え、錦織は大ブーイングを浴びた。結局、フルセットの末に敗れた苦い経験がある。

 「ここの観客はたまにクレイジーになる。ブーイングが簡単に出やすい国。基本的には無視ですね。それが一番、重要だと思う」。否が応にも「雑音」は耳に入ってくるが、錦織は「馬耳東風作戦」でガスケ戦3連勝を目指す。

 

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