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【芸能・社会】

高畑充希、主演映画「植物図鑑−」を語る

2016年5月29日 紙面から

「植物図鑑−」で恋愛映画のヒロインを初めて演じた高畑充希=名古屋市内で(田中久雄撮影)

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 女優高畑充希(24)が「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」(6月4日公開)で映画初主演する。恋愛物語のヒロイン役も初めてで、本紙のインタビューに応じた高畑は「ストレートな恋愛物をずっとやりたいと思っていました。20代前半の今でしかできない役。今のキラキラ感を見届けてもらえれば」と期待した。

 「植物図鑑−」は作家・有川浩さんのベストセラー恋愛小説が原作。恋も仕事にもさえない女の子・さやか(高畑)の前にある日突然、家事万能で植物オタクの青年・樹が現れ、半年間の期限付きで同居生活がスタート。次第に樹にひかれ、告白するさやかだったが、約束の半年を迎え、樹は姿を消してしまう。2人の恋の行方は−。

 初の映画主演に「登場人物が少なく、出ずっぱりの私をずっとカメラが追い掛けて。いい作品になるかどうかというプレッシャーがのしかかっていました」。しかも、さやかは個性がなく、ネガティブな性格。「みんながすてきだと思う人生を歩んでいない普通の子だからこそ、すごく難しい役でした」と気合を入れて臨んだという。

 一方で「さやかはみんながあてはまる女の子でもあるんだ」と考えた高畑。「樹と出会い、どんどん輝き、強くなってもいく。さやかの成長物語でもあり、映画を見てくださる方にどうしたらさやかに感情移入してもらい、樹に恋をしてもらえるかを思い浮かべながら演じていました」と教えてくれた。

 そんな高畑を支えたのが樹役のEXILE岩田剛典(27)。「キレキレのダンスを踊るイメージしかなかったのですが…。現場ではずっと王子さまでいてくれました!」。映画で2人の距離を縮めていくのが樹が作る野草の料理で、特に気に入ったのがフキご飯だった。「フキをご飯に混ぜてお塩を振るだけですが、シンプルでおいしくて。煮物でしか食べたことがなく、こんな使い方もあるのだなと発見でした」

 高畑は「分かりやすい胸キュンはないけど、真正面から普通の恋愛を取り上げていて、恋をしたくなる映画です。恋人だけじゃなく、親友や家族とも一緒に見ていただければ。いっぱい恋をして結婚しただんなさまにも、きっと会いたくなりますよ」と笑顔を見せた。 (伊藤智英)

◆公開プロポーズに涙

 映画「植物図鑑−」のカップル限定試写会が28日、東京・新橋のスペースFS汐留で開かれ、W主演の高畑、岩田がトークショーに参加。会場のカップルたちからの悩みに答えるイベントの中、あるカップルの男性が公開プロポーズし、高畑は「感動しました。おめでとうございます」と涙を浮かべて祝福した。

◆「とと姉ちゃん」主演で成長

 放送中のNHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の常子役で主演し、その撮影で多忙な日々を送る高畑。「ヒロインなので出演者全員とお芝居ができて、すごくプラスになっていますね。スケジュールに追われてしまうもどかしさはありますが、第一線で活躍される方たちとセリフを交わせるなんて、そうそうないですから」と充実した表情。

 女優として変化も現れてきたという。「これまで自分のお芝居しか考えませんでしたが、今は現場のことを考えることが多くて。長いドラマなのでそれぞれのキャラクターが生き生きした方がおもしろいですから。共演される方が皆、いい足跡を残して帰っていかれるのをすべて目撃できてうれしいです!」

<高畑充希(たかはた・みつき)> 1991(平成3)年12月14日、大阪府生まれ。2005年に山口百恵トリビュートミュージカル「プレイバックpart2」のオーディションで主役の座を獲得。07年から「ピーターパン」の主役を6年間務める。07年の「ドルフィンブルー フジ、もういちど宙へ」で映画デビューし、主題歌も歌う。ドラマ、映画、舞台、CMに多数出演。

 

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