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【大リーグ】

ヤンキースの田中 7イニング2安打無失点で今季3勝目

2016年5月29日 紙面から

◇ヤンキース4−1レイズ

レイズ戦で7イニングを無失点と好投し、3勝目を挙げたヤンキース・田中=セントピーターズバーグで(共同)

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 【セントピーターズバーグ穐村賢】大リーグは27日、当地などで行われ、ヤンキースの田中将大投手(27)はレイズ戦で7イニングを2安打無失点、4奪三振に抑える好投で3勝目を挙げた。マーリンズのイチロー外野手(42)はブレーブス戦に1番右翼で臨み4打数1安打。試合は2−4で敗れた。マリナーズの青木宣親外野手(34)はツインズ戦に1番中堅で出場し、4打数1安打。レッドソックスの上原浩治投手(41)はブルージェイズ戦の8回に登板し、決勝2ランを浴びるなど1イニングを2安打2失点で今季2敗目を喫した。

 田中が手応え十分の内容で今季3勝目を挙げた。前回登板(21日のアスレチックス戦)から、軸足を投球プレートの一塁側に置いて投球している田中。角度を生かしたツーシームを右打者の低めに集めると、4回まで1人の走者も許さない“パーフェク投”。ストライクゾーンを幅広く使った思い通りの投球に、田中も「何の違和感もなく投球できたし、前回よりいい投球ができた。制球も安定してたし、切れもあった」と自画自賛した。

 初安打を許した5回には自らの好守でピンチをしのいだ。先頭ピアースに中前打を打たれ、自らの暴投で無死二塁のピンチを招いたが、次打者モリソンのピッチャー返しに素早く反応。逆シングルで打球をグラブに収めると、飛び出した二走を自ら猛追してタッチアウト。田中の見せた機敏な動きにジラルディ監督も「思った以上に素早かったね。ナ・リーグの球場だったら代走で使えるよ」とジョークを交えて絶賛した。

 7イニングを82球という“省エネ”投球でつかんだ3勝目。チームの連敗を止め、地区最下位転落の危機を救った右腕は「連敗をストップできて良かった。際どい打球を(野手が)いいプレーでアウトにしてくれた」とチームメートに感謝しつつ、エースとしての自負をにじませた。

 これで今季は開幕から10戦無敗。開幕からに限ると、ヤ軍では04年に13戦無敗(8勝0敗)を記録したオーランド・ヘルナンデス以来の“無敗街道”となった。それでも楽天時代に24勝0敗という偉業を成し遂げたことのある田中は「『負けでしょ』っていう内容を消してもらってる。ずっとクオリティー・スタートで1年間投げ通した(楽天時代の)2013年とは全然違いますよ」と素っ気なかった。

 次回先発は中4日で6月1日のブルージェイズ戦。負けなし記録をさらに伸ばしたいところだ。

 

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